目の下のたるみ取りは老けた印象を改善できる可能性がありますが、失敗した例や思っていた効果が得られずに後悔してしまうこともあります。
今回は、目の下のたるみ取りの失敗例や当院の施術方法、副作用などをご説明します。
目の下のクマやたるみの原因
目の下のクマやたるみの主な原因として、主に以下のようなものが考えられます。
目元の筋肉や靭帯などの衰え
下まぶたのたるみは肌の老化と深い関係があるとされ、人によっては疲れ顔の印象をもつ場合があります。
下まぶたのたるみに関係する構造は、主に皮膚、ロックウッド靭帯、眼輪筋、眼窩隔膜、隔膜の中に収まった眼窩脂肪です。
目の下のクマやたるみは、加齢によって眼球を支えるロックウッド靭帯などが少しずつ緩むことで眼球が下がることにより、眼窩脂肪が圧迫され前方へ押し出されることが原因といわれています。
加齢によって眼輪筋の筋力低下やまた、スマートフォンやパソコンの長時間使用はまばたきの回数を減少させ、目のまわりにある眼輪筋などの筋肉の衰えにつながるといわれています。
皮膚への刺激
普段から肌を必要以上に擦ってクレンジングをする、目をこする癖がある場合、皮膚への摩擦によって皮膚がダメージを受けやすくなるといわれています。
また目のまわりは、瞬きなどの反射的な動きに対応できるように皮膚が薄い構造になっています。
顔の皮膚が平均で2mm程度、目のまわりは約0.6mmでバリア機能が低く、刺激を受けやすいと考えられています。
皮膚のハリの低下
人間の皮膚は表皮・真皮・皮下組織から構成されています。
神経や血管などは肌の大部分を占める真皮に存在し、コラーゲンやエラスチンがあることで肌の柔らかさや弾力が生まれています。
コラーゲンやエラスチンは加齢や紫外線などの影響によって産生量が減少するほか、成分自体の質も変化し、繊維が切れやすく、硬くなっていくと考えられています。
また目のまわりは皮脂の分泌量が少なく、乾燥しやすい状態です。
コラーゲンやエラスチンの量の減少、質の変化によって皮膚のハリが失われ、皮膚のたるみの原因になると考えられています。
遺伝
涙袋は目のすぐ下側にあるふくらみのことで、目のまわりの眼輪筋という筋肉が発達することによって形成されます。
目袋は涙袋の下にできるふくらみのことで、前方へ突出している眼窩脂肪を指します。
ご親戚の目袋が出ている場合、若い頃から眼窩脂肪が突出しやすい傾向があり、靭帯や眼窩隔膜がゆるいことが考えられます。
目の下の脱脂手術での失敗例
目の下の脱脂手術はたるみやクマを改善できる一方で、「シワが増えてしまった」「左右のバランスがおかしい」など後悔する声も一定数あります。
目の下の脱脂手術における失敗例として、主に以下のようなものがあります。
くぼみが生じる
脱脂手術で脂肪の取りすぎや取り残しがあると、目の下にくぼみや凸凹が生じてかえってクマが目立ってしまう可能性があります。
しわやたるみが増加する
40歳代後半以降の方に特によくみられます。
もともとの皮膚や筋肉にたるみが強いと、脱脂手術により目の下の皮膚がたるみ、しわやたるみが増えることがあります。
左右差が出てしまう
生まれつきや、利き目の使いすぎ、体のゆがみなどで目元が左右非対称である場合、その差を考慮せずに施術を行ってしまうことで、より目元の左右差が目立ってしまうことがあります。
クマが改善されない
目の下の脱脂手術では、黒クマへの効果が期待できます。
しかし血行不良や色素沈着で生じるとされる青クマや茶クマは、脱脂手術で改善できないと考えられます。
目の下の脱脂手術を後悔する声の中には「仕上がりがイメージと異なった」というものもあります。
仕上がりが希望通りでなかった原因には医師と仕上がりのイメージを正確に共有できていなかったなどのコミュニケーション不足も考えられます。
目元は顔の印象を決める大切なパーツですので、納得がいくまでとことん向き合ってくれる医師を選ぶことで、仕上がりの満足度につながるとも言えます。
目の下のクマやたるみ取りで後悔しないためにはクリニックや医師選びが大切
目の下のたるみや、たるみによってできるクマ(黒クマ)は、セルフケアや生活習慣の改善だけでは解消が難しいことが多く、1回の施術で効果を実感できる治療を希望してクリニックを受診される方も少なくありません。
目の下のクマやたるみの治療として、クリニックで一般的に行われているのが「脱脂(経結膜下脱脂法)手術」です。
下まぶたのたるみやクマの原因となる目の下のふくらみ(眼窩脂肪)をまぶたの裏から切開して取り除き、皮膚のたるみやクマなどを改善する手術で、たるみやクマを改善させることで、目元を明るく若々しい印象に導くことができる治療です。
目元は顔の印象を左右する大切なパーツです。
治療後の目元がイメージと異なる仕上がりだとせっかく受けた手術を後悔することになりかねません。
目の下のクマやたるみ取りは医師の技術が影響する手術ですので、クリニックや医師選びがとても大切です。
目の下のクマやたるみ取りの手術で後悔しないためのクリニック選びのポイント
症例数が多く実績がある
目の下のたるみ取りは、ダウンタイムも少なく表面に傷跡が残らないため比較的気軽に受けやすい手術ですが、医師の技術によって仕上がりを左右する手術でもあります。
一人ひとりの状態を的確に診断し、取りすぎや取り残しがないように脂肪を取ることが重要です。
「下まぶたのどの位置の脂肪を取ればよいか」「左右のバランスが整っているか」など慎重に丁寧に確認しながら治療できる医師の技術が必要です。
丁寧なカウンセリング
カウンセリングでは治療の詳細、アフターフォローの内容に加えて、「痛みに弱くて不安」「ダウンタイムについて詳しく知りたい」など不安や疑問に思っていることも納得いくまで伝えましょう。
現在の目元の状態の確認、手術後の仕上がりのイメージの共有などカウンセリングでの医師とのすり合わせがとても重要です。
どんな些細な要望にも丁寧に対応してくれ、「患者さまに安心して施術を受けてもらいたい」というクリニックの方針を実感できるところを選びましょう。
アフターフォローの充実
術後のダウンタイムの過ごし方など丁寧なアフターフォローが充実しているクリニックを選ぶことも大切です。
当院で目の下のたるみ取り手術を受けられた方は、術後1ヶ月間、会員様LINE専用アカウトを通していつでも術後の不安ごとを無料で相談することができます。
当院の目の下のたるみを取る施術
当院の治療方法は、以下のように2種類あります。
脱脂
まぶたの裏側から切開して眼窩脂肪を取り除き、目の下のクマや皮膚のたるみなどを改善する治療が経結膜脱脂法です。
局所麻酔を追加投与しながら手術を行いますが、目の奥が押されているような感覚を伴います。
出血があれば電気メスで止血をするため、内出血を最小限に抑えられることが特徴です。
仰向けの状態で適度な量の眼窩脂肪を取り除いた後は、座った状態で表情を確認し、取り除いた眼窩脂肪が適度な量であった場合は手術終了となります。
凹みが強い場合のみもしくは脂肪移植をご希望の場合のみ、この後に脂肪注入を行います。
脱脂手術と下まぶたのたるみ取り
経結膜脱脂法で眼窩脂肪を取り除いた場合、眼窩脂肪を収めていた部分の皮膚が余るため、たるみやしわが悪化することがあります。
そこで当院では、まぶたの表側から眼窩脂肪を取り除いたうえで、余っている皮膚を除去する治療法も行っています。
下まぶたの表面の縁から3〜5mmほど下方を目尻に向けて「への字」に切開し、止血しながら余分な脂肪を取り除きます。
シワの増加の原因とされる皮膚を慎重に除去し、皮膚を縫合したら手術終了となります。
治療内容 | まぶたの裏側から切開して眼窩脂肪を取り除き、目の下のクマや皮膚のたるみなどを改善する経結膜脱脂法を行いました。 |
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費用 | 242,000円(税込) |
リスク・副作用 | 腫れ、内出血、疼痛、出血、異物感など |
脱脂手術における脂肪注入
脱脂手術では、脂肪注入なしでクマ取りや皮膚のたるみ取りが可能とされます。
ただし当院ではクマの凹みが強い場合、もしくは脂肪注入をご希望の場合のみ、脱脂手術後に脂肪注入を行っています。
脂肪注入によって、主に以下のような効果が期待できます。
目元の若返りが期待できる
目元は年齢を感じさせやすいといわれますが、脂肪注入でふくらみを作ることで相手に若々しい印象を与えることができると考えられます。
目の下のクマやたるみの改善
脱脂手術だけでクマやたるみが改善されない場合や凹みが強い場合などは、脂肪注入によって物理的にふくらみを作ることで改善できる可能性があります。
ヒアルロン酸注入を繰り返す必要がない
ヒアルロン酸は時間とともに体内へ吸収される性質をもち、ヒアルロン酸注入をする場合は定期的に注入する必要があります。
一方、脂肪注入は組織として定着した場合、何度も治療を行う必要がないと考えられます。
注入した脂肪は何割かは血行が戻らず、収縮や壊死が起こるとされ、目の下への脂肪注入は注入する場所が浅いと凸凹になりやすいことが知られています。
また脂肪注入の量が多すぎた場合や、脂肪の壊死部分が大きい場合にしこりとなることがあります。
しこりは一ヵ所にまとまって脂肪注入した場合に起こる可能性があるため、多層・多方向に細かく少しずつ脂肪注入するとよいと考えられています。脂肪の定着率には個人差がありますが、5割程度といわれています。
当院では座位で脂肪を注入していくため、脂肪の注入量が適切かどうかを確認しながら処置ができるなど、患者さん一人ひとりの適切な量を注入するように心がけています。
目の下のクマやたるみ取りで当院が行っている工夫
医師が目の下のクマやたるみの原因を正確に診断し、下まぶたのどの位置の脂肪を取れば効果的かしっかりと確認した上で治療方針を決定します。
その後スタッフによるカウンセリングでは患者さまの些細な不安や疑問も解消できるように丁寧に対応させていただきます。
目の下の脂肪取りは、取りすぎや取り残しがないように脂肪を取ることが重要です。
当院の目の下のたるみ取り手術では、脂肪の取りすぎを防ぐために、仰向けで適度な量を取り除いた後は、座った状態で表情や左右のバランスを慎重に確認します。
脂肪をただ取るのではなく、お一人おひとりに合った絶妙なバランスで治療を行うことを心がけています。
脱脂手術の副作用と注意点
脱脂手術も、他の施術と同様に副作用やリスクが伴います。
そのため、脱脂手術は専門医が患者さんの症状を十分に確認し、リスクについてもわかりやすく説明したうえで施術にあたることが必要です。
当院では形成外科専門医による丁寧なカウンセリングを受け、ご納得いただけた後に患者さんのご希望に沿った施術を行っています。
脱脂手術による副作用や注意点には、主に以下のようなものが挙げられます。
症状の現れ方や程度には、個人差があります。
腫れ
翌日~1週間程度、腫れることがあります。
むくみやすい方は腫れやすいですが、全く腫れない方もいらっしゃいます。
内出血
経結膜脱脂法による内出血は約1割の方にみられます。
施術中の麻酔の際、表面からはわからないような血管に麻酔の注射針が当たると内出血を引き起こすことがあります。
その場合、通常は約2週間で黄色くなり目立たなくなります。
脱脂手術と下まぶたのたるみ取りを行った場合にも内出血は起こり、通常は2週間程度で黄色くなり目立たなくなります。
疼痛
施術から1~2週間程度は、目を動かしたとき、違和感のような痛みが続くことがあります。
また手術した部位は、1日月ほど触ると痛みを感じることがあります。
出血
約1週間にわたって涙のように少しずつ出血することや、鼻から出血することがあります。
また約1週間は一度にまとまって出血する可能性があるため、寝具はタオルなどを敷いておきましょう。
血腫
手術部位に血が溜まり、塊のように感じることがあります。
大きさによって期間は異なりますが、通常は数ヶ月かけて体内に少しずつ吸収されていきます。
大きい場合は再度傷口を開けて血腫を除去します。
異物感
脂肪注入をした場合、異物感が続くことがあります。
抜糸
経結膜脱脂法の場合は縫合しないため、抜糸の必要はありません。
一方、脱脂手術と下まぶたのたるみ取りを行った場合は、まぶたの表側を縫合するため、約1週間で抜糸が必要です。
目の下のクマやたるみ取りの施術料金
当院での施術料金は、下記の通りです。
脱脂手術(経結膜脱脂) | 242,000円(税込) |
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下まぶたのたるみ取り+脱脂手術 | 297,000円(税込) |
笑気麻酔 | 5,500円(税込) |
院長指名料 | 33,000円(税込) |
脱脂手術は目の下のたるみや黒クマなどに効果が期待できますが、クリニック選びも大切です。
当院の施術を受けるため、遠方からもお越しいただいています。
「やってよかった」と患者さまに満足していただける治療を心がけていますので、気になるお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
WEBからのご予約も可能です。
スマホやパソコンから空き状況をご確認の上、ご予約できるのでおすすめです。初診の受付も可能です。
※院内でのお待ちいただくお時間を軽減するためにご予約後にWEB問診票のご記載もお願いします。
※ご予約は診療のご予約となります。処置の予約ではないのでご注意ください。