「クマを綺麗にしたいけれど、メスを使って皮膚を切る手術には抵抗がある…。」そのようなお悩みに寄り添う選択肢として、現在多くの方に選ばれているのが「切らないクマ取り」です。

切らないクマ取りとは、まぶたの裏側からのアプローチや注射などによって、皮膚表面に傷跡を残さずに目元の印象を改善する治療の総称です。皮膚の表面にメスを使用しないため、比較的ダウンタイムが短く、周囲に気づかれにくいというメリットがあります。

本記事では、美容医療の専門的な視点から、切らないクマ取りの仕組みや費用相場、起こりうるリスクと後悔しないための対策までを詳しく解説します。

納得のいく治療を選択し、明るい目元を取り戻すための参考にしてください。

目次
新美医師

監修者

新美 雄大

日本形成外科学会認定の形成外科専門医。形成外科専門医ならではの深い知識と繊細な技術力で、傷跡や仕上がりの美しさにこだわった治療を提供しています。シミ取りやクマ取りなどの美容医療においても、先進のレーザー機器などを活用し、患者様一人ひとりのお肌の状態に合わせた最適なアプローチをご提案しています。


【資格】
医学博士、日本形成外科学会認定 形成外科専門医、日本熱傷学会認定 熱傷専門医
【所属】日本形成外科学会、日本美容外科学会、日本熱傷学会、日本創傷外科学会、日本手外科学会

※この記事は、消費者庁国民生活センター厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
※本記事の医学的内容は新美雄大医師が監修し、実際の施術は吉武光太郎院長をはじめとする専門医が担当します
「総額表示」の義務付けに則り、税込価格にてご紹介しています。
※本記事で紹介している手術は保険が適用されず、自費診療です。
厚生労働省が掲げる広告に関するガイドラインに則った運用をしています。

切らないクマ取りとは? 治療の定義と費用相場

皮膚を切らない脱脂手術 (クマ取り)

「切らないクマ取り」とは、メスを使って皮膚表面を切開することなく、目の下のふくらみや凹み、色味を改善する美容医療の総称です。

切らないクマ取りの主な特徴
  • 顔の皮膚表面を切らずに目の下のふくらみや凹みを改善する美容医療
  • まぶたの裏側 ( 結膜 ) からの脂肪除去や注射器によるアプローチ
  • 皮膚側に傷跡が残らず、ダウンタイムの短縮が可能

このような特徴から、まとまったお休みが取りづらい方や、美容医療が初めての方にも多く選ばれています。

切らないクマ取りはこんな人におすすめ
  • 仕事などでまとまったお休みが取れず、ダウンタイムを最小限に抑えたい人
  • 顔の表面に傷跡を残さず、周囲にバレずに自然な変化を出したい人
  • 顔の表面に傷を残す本格的な切開手術には抵抗があるが、セルフケアの限界を感じている人

代表的な治療の費用相場と総額のイメージ

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治療法 アプローチの仕組み 費用相場(目安)
経結膜脱脂術 まぶたの裏側から余分な脂肪を除去 15万〜40万円
裏ハムラ法 脂肪を除去せずくぼみへ移動・固定 30万〜60万円
ヒアルロン酸注入 注射器でヒアルロン酸を注入し凹みを補う 5万〜15万円
脂肪注入 採取した自己脂肪を精製して注入し定着させる 20万〜50万円
医療ハイフ 超音波の熱エネルギーで皮膚深層を引き締める 3万〜10万円/回

上記の費用相場は、手術代に加えて麻酔代や術後の薬代などを含めた「総額のイメージ」です。ただし、クリニックの料金体系や使用する機材、注入量などによって最終的な総額は変動するため、事前の確認が欠かせません。

また、費用だけで治療法を判断してしまうのはリスクが伴います。目の下の状態(脂肪のふくらみ、皮膚のたるみ、くぼみなど)によって、根本的な原因にアプローチできる治療法は全く異なります。

そこで次の章では、それぞれの治療法がどのようなクマに適しているのか、具体的な特徴や効果の仕組みについて詳しく解説します。

切らないクマ取りの主な治療方法と特徴

目の下のクマやたるみには、脂肪の突出や皮膚のくぼみなどさまざまな原因が絡み合っています。そのため、ご自身の症状に合ったアプローチを選択することが、理想の目元に近づくための第一歩です。

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治療法 対象のクマ 手術内容の要点 費用相場 効果の持続 ダウンタイム目安
経結膜脱脂術
経結膜脱脂術
黒クマ ( 脂肪のふくらみ ) まぶた裏から余分な脂肪のみ除去 15万〜40万円 長期的に持続( 個人差あり ) 数日〜1週間の腫れ・内出血
裏ハムラ法
裏ハムラ法
黒クマ+凹凸複合タイプ 脂肪を除去せずくぼみへ移動・調整 30万〜60万円 長期的に持続( 個人差あり ) 脱脂単体よりやや長め
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入
青クマ・くぼみ 注射器で注入し凹みを補う 5万〜15万円 半年〜1年程度で吸収 ほぼなし〜軽度
脂肪注入
脂肪注入
青クマ・くぼみ 採取した自己脂肪を注入し定着させる 20万〜50万円 定着すれば長期的に持続 腫れがやや長引く場合あり
医療ハイフ
医療ハイフ
軽度のたるみ 熱エネルギーで皮膚深層を引き締める 3万〜10万円/回 数ヶ月程度 ほぼなし

まずは、切らないクマ取りにおける代表的な5つの治療法について、対象となる症状やダウンタイムなどの特徴を一覧表で比較してみましょう。

経結膜脱脂術 ( まぶた裏からの脂肪除去 )

加齢や遺伝によって目の下の 眼窩脂肪 ( がんかしぼう ) が前方に押し出されると、皮膚にふくらみが生じます。このふくらみによる影が、いわゆる「黒クマ」として目元に暗い印象を与える主な原因です。

経結膜脱脂術は、まぶたの裏側 ( 結膜 ) を数ミリ切開し、このふくらみの原因となっている余分な脂肪を丁寧に取り除く手術です。

皮膚の表面にメスを入れないため、顔に傷跡が残りづらく、術後の回復が比較的早いのが特徴です。

経結膜脱脂術の基本情報
  • 適応する症状
    脂肪の突出によるふくらみや黒クマ
  • 費用相場
    15万〜40万円
  • ダウンタイム
    数日〜1週間程度の腫れや内出血
  • 傷跡
    顔表面への傷跡なし

物理的に余分な脂肪細胞そのものを除去するため、一度手術を行えば効果は長期的に持続しやすい傾向にあります ( ※効果には個人差があります )

裏ハムラ法 ( 脂肪移動とたるみ調整 )

目の下のふくらみ ( 脂肪の突出 ) と、そのすぐ下にあるくぼみが同時に目立っている場合、脂肪を取り除くだけでは凹みが強調されてしまうことがあります。

裏ハムラ法は、突出している 眼窩脂肪 ( がんかしぼう ) を除去するのではなく、その下にあるくぼみの部分へ移動させて固定する手術です。

ふくらみのボリュームを活かしてくぼみを埋めるため、目の下の段差が滑らかになり、影による黒クマだけでなく、皮膚の軽度なたるみも同時に調整して目元をフラットに整えることができます。

裏ハムラ法の基本情報
  • 適応する症状
    脂肪のふくらみとくぼみが混在する黒クマ・たるみ
  • 費用相場
    30万〜60万円
  • ダウンタイム
    1〜2週間程度の腫れや内出血 ( 脱脂単体よりやや長め )
  • 傷跡
    顔表面への傷跡なし

自身の脂肪を正しい位置へ再配置して固定するため、効果は長期的に持続しやすいという特性があります ( ※効果には個人差があります )

ヒアルロン酸注入 ( 青クマやくぼみの補正 )

目の下の皮膚が薄く、透けて見える毛細血管が原因となる「青クマ」や、加齢による軽度な「くぼみ」には、ヒアルロン酸注入が適しています

内側から皮膚をふっくらと持ち上げることで、くぼみによる影や血管の透けを目立ちにくくします。

メスを使用せず注射のみで完結するため、施術時間が短く、術後の腫れや内出血もほとんど生じません。そのため、まとまったダウンタイムが取れない方でも手軽に受けられる点が大きな魅力です。

ヒアルロン酸注入の基本情報
  • 適応する症状
    皮膚の薄さによる青クマや軽度なくぼみ
  • 費用相場
    5万〜15万円
  • ダウンタイム
    ほぼなし〜数日程度の軽微な腫れや内出血
  • 効果の持続
    半年〜1年程度 ( 徐々に体内に吸収 )

ただし、注入したヒアルロン酸は時間の経過とともに徐々に体内で分解・吸収されていきます。そのため、効果の持続期間は半年から1年程度が目安となり、状態を維持するためには定期的な再注入が必要です。

脂肪注入 ( 自己脂肪によるボリュームアップ )

青クマやくぼみに対して、より自然で長持ちするボリュームアップを希望する場合に適しているのが脂肪注入です。

ご自身の太ももや腹部などから少量の脂肪を採取し、不純物を取り除いて精製したうえで、目の下の凹みや色味が気になる部分へ細かく注入する手術です。自身の組織を使用するため、アレルギーや拒絶反応が起きにくいという特徴があります。

また、注入した脂肪の一部は周囲の組織や毛細血管と結びついて定着します。そのため、ヒアルロン酸のように時間が経っても完全には吸収されず、一度定着すれば長期的にふっくらとしたハリのある目元を維持できる点が大きなメリットです。

脂肪注入の基本情報
  • 適応する症状
    青クマやくぼみなど長期間の持続を求めるケース
  • 費用相場
    20万〜50万円
  • ダウンタイム
    数日〜1週間程度の腫れや内出血 ( 脂肪採取部位にもダウンタイムあり )
  • 効果の持続
    定着による長期的な持続 ( 定着率には個人差あり )

ただし、目の下だけでなく脂肪を採取した部位にも内出血や筋肉痛のような痛みが数日〜1週間程度生じます。また、注入したすべての脂肪がそのまま残るわけではないため、最終的な定着量や仕上がりには個人差があります。

医療ハイフ ( 熱エネルギーによる引き締め )

目の下のクマが、皮膚のハリ不足や軽度なたるみによって生じている場合に有効なのが、医療ハイフ ( HIFU ) を用いたアプローチです。

高密度焦点式超音波と呼ばれる特殊な熱エネルギーを皮膚の深層へピンポイントで照射し、組織を熱収縮させることで内側から引き締めます。メスや注射器を一切使用せず、皮膚の表面を傷つけることがないため、術後直後からメイクが可能など、ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。

医療ハイフの基本情報
  • 適応する症状
    ハリ不足や軽度なたるみによるクマ
  • 費用相場
    3万〜10万円/回
  • ダウンタイム
    ほぼなし ( まれに軽微な赤みやほてり )
  • 効果の持続
    数ヶ月〜半年程度

また、熱の刺激によってコラーゲンの生成が促されるため、徐々に肌の弾力アップも期待できます。

ただし、顕著な脂肪のふくらみや深いくぼみを物理的に改善することはできないため、あくまで軽度のたるみケアや、他の治療法と組み合わせたメンテナンス目的として適した術式です。

切らないクマ取りの症例写真とダウンタイムの経過

切らないクマ取りを検討するうえで、「実際にどのくらい目元の印象が変わるのか」「術後の腫れや内出血はどの程度なのか」と不安に感じる方は多いでしょう。

そこで本章では、当院で実際に手術を受けられた患者様の症例写真(経結膜脱脂術、および脱脂とたるみ取りの併用治療)をご紹介します。

治療による変化はもちろん、術後から2週間までの具体的なダウンタイムの経過についても時系列で詳しく解説しますので、術後のイメージ作りにご活用ください。

経結膜脱脂術の症例とリスク

こちらは、当院で経結膜脱脂術を受けられた患者様の症例(術前と術後1ヶ月以降の比較)です。

術前は目の下のふくらみ(黒クマ)が影となり、疲れた印象を与えていました。そこで、まぶたの裏側から適切な量の 眼窩脂肪 ( がんかしぼう ) を取り除くことで、目元の凹凸が滑らかに整っています。

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切らないクマ取り(脱脂)のダウンタイム経過_症例1
切らないクマ取り(脱脂)のダウンタイム経過_症例2

【症例写真の注記】
※手術名:下眼瞼脱脂手術(両目)
※費用:242,000円(税込・麻酔代込)(モニター:198,000円)
※主なリスク・副作用:術後の腫れ、内出血、軽度の痛み、一過性の複視、感染、仕上がりの左右差、脂肪の取り残しや取りすぎによる凹凸などが生じるリスクがあります。
※効果には個人差があります

皮膚表面を切開しないため傷跡は残りませんが、この美しい仕上がりを実現するためには「脱脂特有のデザインリスク」を正確にコントロールする必要があります。

経結膜脱脂術の仕上がりに関する主なリスク
  • 脂肪の取りすぎによる新たなくぼみの発生
  • ふくらみがなくなることで生じる皮膚のたるみやちりめんジワの悪化

目の下の脂肪は、ただ限界まで取れば綺麗になるわけではありません。取りすぎてしまうと、かえって上記のような不自然なくぼみやシワが生じてしまいます。

そのため当院では、仰向けの状態だけでなく、重力がかかる座った状態での表情の変化も細かく確認しながら、適量の脂肪を丁寧に取り除いています。その結果、術後は目元の凹凸が滑らかになり、すっきりと明るい印象へ変化しました。

脱脂とたるみ取り併用治療の症例

前述した「脂肪除去による皮膚余りやシワの悪化」というリスクが高まるのは、長年のふくらみによってすでに皮膚が伸びてしまっているケースです。

このような場合、シワの発生を未然に防ぎ、ハリのある目元へ導くために「経結膜脱脂術」と「たるみ取り治療」の併用をご提案することがあります。

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切らないクマ取り(脱脂)+たるみとりのダウンタイム経過_症例1
切らないクマ取り(脱脂)+たるみとりのダウンタイム経過_症例2

【症例写真の注記】
※手術名:下眼瞼脱脂手術(両目)+たるみとり
※費用:396,000円(税込・麻酔代込)
※主なリスク・副作用:術後の腫れ、内出血、軽度の痛み、一過性の複視、感染、仕上がりの左右差、脂肪の取り残しや取りすぎによる凹凸などが生じるリスクがあります。
※効果には個人差があります

こちらは、当院で実際に複合治療を受けられた患者様の症例(術前と術後1ヶ月以降の比較)です。術前は大きなふくらみとたるみが混在していましたが、複合的なアプローチによってフラットな目元を実現しています。

併用治療(脱脂+たるみ取り)のメリット
  • 原因となる余分な 眼窩脂肪 ( がんかしぼう ) を根本から除去
  • 脂肪減少後の「皮膚余り」を引き締め、新たなシワを予防
  • 複数の症状 ( ふくらみ・たるみ ) を一度の施術で総合的に改善

単一の治療ではカバーしきれない症状に対しても、このようにアプローチを組み合わせることで、より完成度の高い仕上がりを目指すことが可能です。

術後から2週間までのダウンタイム経過目安

切らないクマ取り(経結膜脱脂術や併用治療)は顔の表面に傷が残らないため、比較的ダウンタイムが短い施術です。しかし、まぶたの裏側では組織の修復が行われているため、術後しばらくは腫れや内出血が生じます。

施術を検討される方が安心してスケジュールを立てられるよう、当院における術後から2週間までの一般的な経過目安を表にまとめました。

ダウンタイムの時系列目安

経過時期 症状の目安 生活・ケアの目安
術後当日〜3日目
(ピーク)
まぶたのむくみのような腫れ
目ヤニや軽い血のにじみ
保冷剤による目元の冷却
湯船を避けた安静な過ごし方
術後4日目〜1週間 腫れの減少
内出血の黄色への変化
コンシーラーによる内出血カバー
洗顔や上まぶたメイクの再開
(下まぶたのアイメイク・コンタクトはまだ控える)
術後1週間〜2週間 腫れや内出血のほぼ消失
白目の赤みの自然吸収
下まぶたのアイメイクやコンタクトレンズの再開
普段通りの生活

術後から1週間程度は、目元への負担を避けることが仕上がりを美しく保つための重要なポイントです。

ダウンタイムを長引かせないための注意点
  • 激しい運動や長時間の入浴の制限 ( 血流促進による腫れの悪化防止 )
  • 飲酒の制限 ( むくみや内出血の悪化防止 )
  • 目元を強く擦る・触る行為の禁止

血流が良くなる行動は腫れや内出血を長引かせる原因となるため、ピークが過ぎるまではシャワーで済ませるなど、なるべく安静にお過ごしいただくようご案内しています。

※回復のスピードには個人差があるため、大切な予定(結婚式や重要な撮影など)を控えている場合は、1ヶ月以上の余裕を持ったスケジュールでの施術をおすすめいたします。

切らないクマ取りで後悔しないための注意点

切らないクマ取りは、手軽でダウンタイムが短いことから人気の施術ですが、事前の知識や術後のケアが不十分だと「想像と違う仕上がりになった」「腫れが長引いてしまった」といった後悔に繋がるケースが存在します。

満足のいく美しい目元を手に入れるためには、施術ごとのリスクを正しく理解し、ご自身に合った治療法を慎重に見極めることが不可欠です。

本章では、術後のダウンタイムを長引かせないための過ごし方や、施術の失敗を防ぐための具体的な対策、そしてカウンセリング時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。

術後の腫れ・内出血を悪化させないための過ごし方

術後のダウンタイムをできるだけ短く、かつ軽く済ませるためには、ご自宅での過ごし方が非常に重要です。

切らないクマ取りの術後は、まぶたの裏側の組織が修復に向けてデリケートな状態になっています。ここで血流が過度に良くなる行動をとったり、目元に物理的な刺激を与えたりすると、かえって炎症が強くなり、腫れや内出血を長引かせる原因となります。

ダウンタイムを最小限に抑える過ごし方のポイント
  • 患部の適切な冷却
    保冷剤をタオルで包み軽く当てる
  • 就寝時の頭の位置の調整
    枕を少し高くして頭部への血流の集中を防止
  • 血行を促進する行動の制限
    激しい運動、長時間の入浴、サウナ、過度な飲酒など
  • 目元への摩擦や負担の回避
    患部を擦る行為や、長時間のスマホ視聴による眼精疲労の予防

特に術後3日目までは炎症が起きやすい時期のため、シャワー浴のみにとどめ、できるだけ安静に過ごすことが推奨されます。また、湯船に浸かるなど体を温める入浴は血流を促し腫れを長引かせる可能性があるため、術後1週間程度は避けていただくようご案内しています。

また、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けることも目元の血流や筋肉に負担をかけるため、意識的に目を休める時間を作ることで、よりスムーズな回復が期待できます。

脱脂の取りすぎによるくぼみやシワを防ぐための対策

経結膜脱脂術において後悔しやすいポイントの一つが、目元のふくらみを無くしたいあまりに脂肪を取りすぎてしまうことです。脂肪を限界まで除去すると、かえって目の下がくぼんで暗い印象になったり、風船がしぼむように皮膚が余ってちりめんジワが目立ったりするリスクがあります。

このような事態を防ぎ、自然で若々しい仕上がりを目指すためには、事前のデザイン共有と適切な治療法の選択が欠かせません。

くぼみやシワの発生を回避するための対策
  • 完全に平らにするのではなく適度な脂肪を残すデザインの共有
  • 皮膚の弾力やたるみの程度に応じた併用治療 ( 脂肪注入やたるみ取り ) の検討
  • 立位・座位での二重チェックや表情を作った状態での緻密なシミュレーションの実施

「とにかく脂肪を取ってほしい」と要望するのではなく、ご自身の皮膚の状態に合った適量を見極めてもらうことが重要です。

脂肪注入で起こりうるしこりや定着不良リスクへの備え

脂肪注入は、自己脂肪を用いて目元のくぼみや青クマを自然にカバーできる有効な施術です。しかし、ご自身の生きた組織を使用するという性質上、ヒアルロン酸などの人工物にはない特有のリスクが存在します。

後悔を防ぐためには、事前に以下のリスクと対策を理解しておくことが重要です。

脂肪注入における主なリスクと対策のポイント
  • 注入脂肪の吸収率の違いによる定着不良や左右差の発生
  • 1箇所への過剰な注入によって生じるしこり ( 石灰化 ) のリスク
  • まれに起こりうる合併症 ( 感染やしこりの嚢胞化など ) への理解
  • リスクを抑えるための微量かつ多層への分散注入の重要性

脂肪の定着率(どれくらい体内に残るか)には個人差があり、体質や注入部位によって吸収される割合が異なります。そのため、時間の経過とともに左右で定着に差が出たり、想定よりもボリュームが減ってしまったりするケースがあります。

また、定着率の低下を見越して一度に大量の脂肪を注入してしまうと、細胞に栄養が行き渡らず、内部で硬いしこりとなって残る原因となります。極めてまれではありますが、血流不足による感染や嚢胞(のうほう)が生じる医学的リスクも存在します。

ミスマッチを防ぐ事前のカウンセリング確認リスト

切らないクマ取りにおいて後悔に繋がりやすい最大の原因は、自身の症状と施術内容の「ミスマッチ」です。

「費用が安かったから」「SNSで流行っているから」という理由だけで適応外の治療を受けてしまうと、効果を実感できないばかりか、かえって目元のバランスが崩れてしまう恐れがあります。

そのまま使える!カウンセリング質問リスト
  • クマの種類と原因
    私のクマは黒・青・茶のどれで、根本的な原因は何ですか?
  • 施術の適応可否
    希望している施術は、私の今の症状に本当に合っていますか?
  • 併用治療の必要性
    脂肪を取るだけで綺麗になりますか?それとも脂肪注入などの併用が必要ですか?
  • 具体的なリスク
    提案された治療のメリットだけでなく、私に起こりうる具体的なリスクを教えてください
  • アフターフォロー
    万が一トラブルが起きた場合や効果が不十分な場合、どのような保証や対応をしてもらえますか?

これらの質問を投げかけた際、良い面ばかりを強調するのではなく、リスクや施術の限界まで包み隠さず丁寧に説明してくれるかどうかが、信頼できるクリニックを見極める重要な判断基準となります。

専門的な視点から納得のいく回答が得られた上で、慎重に施術を決断することが大切です。

当院の切らないクマ取り治療について

目の下のクマやたるみは、脂肪の突出量や骨格、皮膚の余りなど、複数の要因が複雑に絡み合って生じます。そのため、「この術式を選べば誰でも綺麗になる」という絶対的な正解はなく、一人ひとりの状態を見極める客観的な診断が欠かせません。

当院では特定の治療法(流行)に偏ることなく、事前の丁寧な診断に基づき、患者様の目元にとって本当に必要なアプローチのみをご提案しています。

症状に合わせて選べる当院のクマ取りメニュー

目の下のクマ取りにおいて、「脱脂がいいのか、ハムラ法がいいのか」と迷われる方は少なくありません。しかし大切なのは、術式名ではなく「ご自身の目元の状態に合っているか」です。

当院では、患者様ごとに過不足のない自然な仕上がりを目指せるよう、脱脂からハムラ法まで幅広い治療のフルラインナップをご用意しています。

目元の状態に合わせた主な治療ラインナップ

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症状の目安 適応となる主な治療法 治療の目的と特徴
ふくらみが中心 脱脂 余分な眼窩脂肪を除去しフラットな目元を形成
ふくらみ + 頬との段差 脱脂 + 脂肪注入 脂肪除去とくぼみへの注入で自然なラインを形成
(※当院は脱脂で生じた脂肪を用いた、くぼみへの追加注入を無料で対応)
ふくらみ + 皮膚の余り 脱脂 + たるみ取り 脂肪除去と同時に余った皮膚を切除しシワを予防
ふくらみ + 強い引き込み 裏ハムラ まぶたの裏側から脂肪を移動させ凹凸をフラットに調整

※上記はあくまで目安であり、最終的な適応は診察にて判断いたします。

すべての方に高額なハムラ法や脂肪注入をすすめることは決してありません。

診察の結果、脱脂のみで十分と考えられる場合には、必要な理由とともに「脱脂のみ」をご提案します。反対に、脱脂だけでは凹みやシワのリスクが高いと判断した場合は、その理由を包み隠さずご説明し、最適な組み合わせをご提案いたします。

カウンセリングから手術・アフターケアまでの流れ

患者様が安心して施術当日を迎えられるよう、来院から術後までの具体的なステップをご紹介します。

ご自身の状態を知るための「診察・カウンセリングのみ」のご予約や、セカンドオピニオンでのご来院も歓迎しております。

ご来院から術後までの5ステップ
STEP 1
医師による診察とカウンセリング

目袋のふくらみ、ティアトラフ(溝)、皮膚の余りなどを医師が丁寧に診察。その後、スタッフより具体的なプランをご案内。

STEP 2
手術のご予約

診察でご提案した内容(脱脂、脂肪注入、ハムラ法など)にご納得いただいた上で、受付にて手術日を予約。

STEP 3
局所麻酔および手術の実施

局所麻酔(希望により笑気麻酔を追加可能)を行い手術を開始。
※脱脂手術では、取りすぎを防ぐため終了前に「座った状態(座位)」で仕上がりを確認します。

STEP 4
施術後の冷却とご帰宅

術後は数分間の冷却を行い、そのままご帰宅。(術式により抜糸の有無やメイク再開時期が異なります)

STEP 5
術後のアフターケア

施術後1ヶ月まで、LINEでの直接相談に対応。(ダウンタイム中の不安をサポートします)

特に手術中のこだわりとして、当院では仰向けの状態だけで手術を終えることはありません。重力による変化を踏まえた最終確認を必ず行い、より精度の高い美しい仕上がりを追求しています。

当院が切らないクマ取りで選ばれる理由

目の下のクマやたるみ治療は、非常にデリケートな目元を扱うため、医師の技術力やクリニックの診療スタンスが仕上がりに直結します。

当院では、「ただ施術を行う」のではなく、事前の正確な診断から術後のフォローアップまで、患者様に心からご安心いただける体制を整えています。

ここでは、多くの方に当院が選ばれ続けている3つの理由(強み)をご紹介します。

症例実績が豊富な専門医師による丁寧な診断

吉武 光太郎医師

当院の最大の強みは、形成外科専門医としての確かな技術と、年間約300件の手術実績(※当クリニック集計)に基づく「診断力」です。

目の下の治療において最も大切なのは、流行りの術式を当てはめることではなく、患者様の目元の状態(骨格、脂肪の量、皮膚のたるみ具合など)を的確に見極めることです。当院では、美容外科歴12年・形成外科専門医歴7年の経験を持つ吉武院長をはじめとする医師が、一人ひとりの状態を丁寧に診察します。

当院の診断・ご提案のスタンス
  • 流行やクリニックの利益ではなく、医学的な「診断」に基づいた術式の選択
  • 患者様の状態に必要のない高額な治療(ハムラ法など)の無理な勧誘の禁止
  • 脱脂のみで十分な場合や、リスクが想定される場合の明確な理由説明

「なぜその治療が必要なのか」「なぜ必要ないのか」を専門医の視点から包み隠さずお伝えすることで、後悔のない治療選択をサポートしています。

切らないクマ取りの料金表|明朗な料金体系と総額表示

美容医療において、「安い広告を見て来院したのに、不要なオプションを追加されて高額になった」というトラブルは後を絶ちません。

当院では、患者様がお金に関する不安を抱くことなく治療に専念できるよう、必要な処置をすべて含めた明朗な料金体系を採用しています。

通常の施術代金には「手術料」と「局所麻酔料」があらかじめ含まれており、不透明な追加費用は一切発生しません。また、大きな特徴として、脱脂後に凹みが懸念される場合の「脂肪注入」を無料(0円)で対応しております。

当院の主なクマ取り料金目安

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メニュー名 料金 ( 税込 ) 備考
下眼瞼脱脂手術 242,000円 手術料・局所麻酔代込み
脱脂への脂肪注入 0円 ( 無料 ) 凹みや段差の調整が必要な場合
下眼瞼脱脂 + たるみ取り 396,000円 皮膚の余りが強い場合
裏ハムラ 440,000円 まぶたの裏側からの脂肪移動

※オプションとして、痛みが不安な方向けの「笑気麻酔 ( 5,500円 )」や「院長指名料 ( 33,000円 )」をご用意しておりますが、無理な勧誘は行いません。

費用や考えられるリスクについても、必ず手術前に分かりやすくご提示いたしますのでご安心ください。

術後の不安に寄り添う充実したアフターケア体制

切らないクマ取りはダウンタイムが比較的短いとはいえ、術後数日から1週間程度は腫れや内出血などの症状が現れます。ご自宅に戻られてから「この腫れは正常な経過なのだろうか」「いつからメイクをしていいのか」と不安になる方も多くいらっしゃいます。

そのようなダウンタイム中の不安を少しでも和らげるため、当院では術後のフォローアップ体制を充実させています。

当院のアフターケアの特徴
  • 施術後1ヶ月間、LINEのメッセージ機能による直接相談に対応
  • 些細な疑問や不安に対しても、順次丁寧に回答
  • 症状に応じて必要な場合は、迅速に再診察を行える体制の整備

手術が終わったらそこで終わりではなく、ダウンタイムを乗り越えて完成を迎えるその日まで、患者様にしっかりと寄り添いサポートいたします。

切らないクマ取りに関するよくある質問

Q. 切らないクマ取りで脱脂と裏ハムラ法はどう選ぶ?

A. 目の下の「脂肪のふくらみの程度」と、その下にある「くぼみ(溝)の深さ」のバランスを見て選びます。

目の下の脂肪によるふくらみが中心で、その下のくぼみがあまり強くない方は「脱脂」のみで綺麗に整うケースが多くなります。一方で、ふくらみが強いだけでなく、その下のくぼみ(ティアトラフ)もしっかりと深い場合は、余分な脂肪をくぼみ側へ移動させて凹凸をなくす「裏ハムラ法」が適しています。

どちらの術式が優れているというわけではなく、医師の客観的な診断によって「ご自身の目元の状態に合っている方」を選択することが後悔しないためのポイントです。

Q. 切らないクマ取りの10年後の変化は?

A. 除去した脂肪が元通りに増えることはほぼありませんが、加齢に伴う自然な皮膚のたるみや変化は生じます。

一度取り除いた眼窩脂肪は基本的に再生しないため、術前のような大きなふくらみが再発するリスクは極めて低いです。ただし、10年という歳月の中で加齢によって皮膚の弾力が低下したり、骨格や周囲の組織が変化したりすることで、新たな小ジワやたるみが現れる可能性はあります。

それでも、治療を受けていない状態と比較すれば、原因となる脂肪が除去されている分、目元の老化の進行が抑えられ、若々しい印象を保ちやすくなります。

Q. 切らないクマ取りの痛みと麻酔の種類は?

A. 最初の局所麻酔の注射時にチクッとした痛みがあります。

手術中は基本的に痛みはありませんが、脂肪を引っ張る際に目玉を押されるような重い感覚が生じることがあります。

痛みを最小限に抑えるため、手術は局所麻酔をしっかりと効かせた状態で行います。麻酔が効いてしまえば鋭い痛みを感じることはありませんが、手術中の音や感覚に対する恐怖心・不安が強い方には、リラックス効果のある「笑気麻酔(ガス状の麻酔)」をオプションで追加することも可能です。

Q. 切らないクマ取り後のメイク・洗顔はいつから?

A. まぶたの裏側からアプローチする経結膜脱脂法などの場合、洗顔や上まぶたのメイクは翌日から可能です。ただし、施術を行った下まぶたのアイメイクやコンタクトレンズの使用は、粘膜が落ち着く術後1週間後からとなります。

顔の表面に傷ができないため、ダウンタイム中もコンシーラーなどで内出血をカバーしていただけます。

ただし、目元を強く擦ったり押したりする行為は腫れや内出血を長引かせる原因となるため、洗顔やメイク落としの際はなるべく優しく触れるようにご注意ください。

※表ハムラやたるみ取りなど、皮膚の表側を切開する施術を併用した場合は、抜糸が完了する術後1週間前後まで、洗顔やメイク全体を控えていただく必要があります。

Q. 切らないクマ取りの効果はいつ実感できる?

A. 術後すぐにふくらみの減少自体は実感できますが、腫れなどが引いて最終的な自然な仕上がりになるまでには約3ヶ月程度かかります。

手術直後から原因となっていた脂肪は無くなっていますが、術後しばらくはむくみや腫れがあるため、それが完成形ではありません。通常、1〜2週間程度で大きな腫れや内出血が落ち着き、その後3ヶ月の期間をかけて組織がしっかりと馴染み、違和感のない美しい目元へと完成していきます。

Q. 目の下のクマはセルフケアで治せる?

A. 色素沈着による「茶クマ」や血行不良による「青クマ」はケアで緩和する余地がありますが、脂肪のふくらみによる「黒クマ」はセルフケアでの改善が困難です。

目を擦ったことによる色素沈着(茶クマ)は保湿や美白化粧品で、疲労による血行不良(青クマ)は目元を温めるなどのセルフケアである程度改善が見込める場合があります。

しかし、加齢などで目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前方に押し出されてできる「黒クマ」は、物理的な段差によって生じる影であるため、根本的に解決するには脱脂などの医療的アプローチが必要です。無理にマッサージをすると、かえって皮膚がたるんだり茶クマを悪化させたりする恐れがあるため、まずはご自身のクマの種類を正しく診断してもらうことをおすすめします。

まとめ:切らないクマ取りは症状に合った治療選びが重要

切らないクマ取りは、顔の表面に傷を残さずに目元の印象を明るく若々しく改善できる、非常に有効なアプローチです。しかし、クマやたるみの原因は単一ではなく、眼窩脂肪の突出量、くぼみ(ティアトラフ)の深さ、皮膚の余り具合など、複数の要素が複雑に絡み合っています。

そのため、「とりあえず脂肪を取れば綺麗になる」「流行っているからハムラ法にする」といった安易な選択は、術後のくぼみやシワの悪化といった後悔に繋がる恐れがあります。

切らないクマ取りで後悔しないためのポイント
  • 自身のクマの種類と根本的な原因を正しく把握
  • 流行の術式ではなく、症状に適応した治療法の選択
  • リスクやデメリットまで包み隠さず説明してくれる医師の診断
  • 術後のアフターフォロー体制が充実したクリニックでの施術

満足のいく美しい目元を手に入れるためには、術式ありきではなく「正確な診断」からスタートすることが何よりも重要です。まずはご自身の目元の状態を客観的に知るために、複数の治療法に対応し、丁寧なカウンセリングを行っている専門医へ相談してみてはいかがでしょうか。

参考文献
・厚生労働省:美容医療に関する取扱いについて
・厚生労働省:美容医療診療指針(分担研究報告書)
・国民生活センター:美容医療サービスに関する注意喚起
・日本形成外科学会:形成外科診療ガイドライン2021年版
・日本形成外科学会:加齢性眼瞼下垂(腱膜性眼瞼下垂・眼瞼皮膚弛緩症)
・日本皮膚科学会:美容医療診療指針
・日本美容外科学会会報(JSAPS):美容医療診療指針(令和3年度改訂版)
・一般社団法人 日本美容外科学会(JSAPS):美容医療をオンライン診療で行うクリニックのトラブル
・森・濱田松本法律事務所:医療法ニュースレター(2025年版)
・【別添2】 美容医療における合併症実態調査と診療指針の作成及び医療安全の確保に向けたシステム構築への課題探索(20IA1011)