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「ピコレーザーを受けたのにシミが取れない」「治療前より濃くなった気がする」と不安を感じていませんか。
ピコレーザーは従来のレーザーに比べてシミ治療の効果が期待しやすい施術ですが、すべてのシミが1回で消えるわけではありません。
この記事では、ピコレーザー後にシミが消えないと感じる原因と対処法を、経験豊富な医師の視点で解説いたします。
ピコレーザー後にシミが消えないと感じる原因

ピコレーザーでシミ治療を行ったにもかかわらず「消えていない」と感じる場合、いくつかの原因が考えられます。
原因を正しく理解することで、適切な対処法を選ぶことができるでしょう。
特に多いのが炎症後色素沈着によるもので、治療の失敗ではなく正常な経過である場合も少なくありません。
ここでは、シミが消えないと感じる代表的な4つの原因をご紹介します。
炎症後色素沈着が起きている
ピコレーザー後にシミが消えない原因として最も多いのが、炎症後色素沈着です。
炎症後色素沈着とは、レーザーの刺激を受けた肌が防御反応としてメラニンを過剰に生成し、照射部位が一時的に茶色く見える現象をいいます。
施術後1〜2ヶ月頃にもっとも色が濃くなるため、「シミが取れていない」「前より濃くなった」と感じやすい時期でしょう。
炎症後色素沈着は治療の失敗ではなく、肌のターンオーバーとともに3〜6ヶ月で自然に薄くなっていくのが一般的な経過です。
ただし、紫外線を浴びたり照射部位を擦ったりすると色素沈着が長引くことがあるため、アフターケアが重要となります。
シミの種類と照射モードが合っていない
シミにはいくつかの種類があり、それぞれに適した治療法が異なります。
たとえば、肝斑に高出力のピコスポットを照射すると、刺激によってかえって悪化するリスクがあるでしょう。
また、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のように真皮の深い層にメラニンがあるシミは、1回の照射では改善しにくいケースもあります。
シミの種類を正確に診断し、ピコショット・ピコトーニング・ルビーフラクショナル・BBLなどから最適な治療法を選択することが重要です。
特に肝斑が混在している場合は見た目だけでは判断が難しいため、医師による丁寧な診察が欠かせません。
照射回数が不足している
老人性色素斑であれば1〜2回の照射で改善するケースが多いですが、すべてのシミが1回で消えるとは限りません。
シミの濃さや大きさ、肌質によっては2〜3回の照射が必要になることもあるでしょう。
特に色が薄くなってきている段階では、完全に消えるまでにもう1回の照射が有効な場合があります。
治療回数の見通しは初回のカウンセリング時に医師と相談し、経過を見ながら判断していくことが大切です。
アフターケアが不十分だった
レーザー治療後のアフターケアが不十分だと、色素沈着が長引いたりシミの再発につながったりすることがあります。
特に以下のような行動は、治療効果を損なう原因となりうるでしょう。
- かさぶたを無理に剥がす
- 紫外線対策をせずに外出する
- 照射部位を強く擦る・触る
- 処方された内服薬・外用薬を途中でやめる
ピコレーザーの効果を最大限に引き出すためには、施術後のセルフケアを医師の指示どおりに続けることが重要です。
当院では施術後のケア方法を丁寧にご説明し、必要に応じて内服・外用薬の処方もあわせて行っています。
シミの種類と適切な治療法の選び方
シミが消えない原因を正しく特定するためには、まずシミの種類を理解することが大切です。
ピコレーザーにはスポット照射とトーニングの2つのモードがあり、シミの種類に応じて使い分ける必要があります。
ここでは、シミの種類と適切な治療法の選び方について紹介します。
ピコスポットが向いているシミ・苦手なシミ
ピコスポット(ピコショット)は高出力のスポット照射でメラニンを砕く治療法で、以下のシミに効果が期待できます。
| シミの種類 | 推奨治療 | ピコスポットの適応 |
|---|---|---|
| 老人性色素斑 | ピコショット・ピコトーニング・ ルビーフラクショナル・BBL | ◎ |
| そばかす | ピコショット・ピコトーニング・ ルビーフラクショナル・BBL | ◎ |
| ADM | ADMショット(Qスイッチレーザー) | ✗ |
| 肝斑 | ピコトーニング | ✗(悪化リスク) |
| くすみ・色むら | ピコトーニング・BBL | △ |
老人性色素斑やそばかすのように表皮にメラニンが集中したシミは、ピコスポットで効率よく粉砕できると考えられています。
一方、肝斑やくすみのように広範囲に薄く色がついているケースでは、低出力のピコトーニングやBBLが適しているでしょう。
ご自身のシミがどのタイプに当てはまるかは、肌診断機を用いた医師の診察で確認することをおすすめいたします。
肝斑がある場合の治療
肝斑は頬骨のあたりに左右対称に現れるシミで、30〜50代半ばの女性に多く見られます。
肝斑と老人性色素斑が混在している場合、いきなりピコスポットを照射すると肝斑が悪化するリスクがあるでしょう。
まずピコトーニングとトラネキサム酸の内服、ハイドロキノン・トレチノインの外用薬で肝斑を落ち着かせてから、残ったシミにピコスポットを照射するのが安全な治療順序です。
この段階的な治療を行うことで、シミが消えないというトラブルを未然に防ぐことができます。
当院では経験豊富な医師がシミの種類を正確に見極め、一人ひとりに合わせたカスタマイズシミ治療をご提案しています。
シミが消えないときの対処法

ピコレーザー後にシミが消えない場合、原因に応じた適切な対処法を選ぶことが大切です。
炎症後色素沈着であれば内服・外用薬によるケアが有効であり、照射不足であれば再照射を検討することになるでしょう。
自己判断で対処するのではなく、必ず担当医に経過を見せたうえで次のステップを相談することをおすすめいたします。
炎症後色素沈着のケア方法
炎症後色素沈着は、以下のセルフケアと医師の処方を組み合わせることで改善を促すことができます。
- 日焼け止め(SPF30以上)の使用
- 帽子・日傘などの物理的な紫外線対策
- トラネキサム酸の内服(医師の指示のもとで使用)
- ハイドロキノン・トレチノインの外用(医師の指示のもとで使用)
当院ではトラネキサム酸250mg 30日分2,750円(税込)、ハイドロキノン5% 2,200円(税込)、トレチノイン0.025% 3,300円(税込)などの処方をご用意しています。
色素沈着は焦らずに対処することが大切で、多くの場合3〜6ヶ月でメラニンの代謝が進み自然に薄くなっていくでしょう。
3ヶ月以上経過しても改善が見られない場合は、追加の治療を検討するために再診をおすすめいたします。
再照射の判断基準とタイミング
ピコスポットの再照射を行うかどうかは、担当医が肌の状態を確認したうえで判断いたします。
一般的には、前回の照射から3〜6ヶ月程度の間隔を空けることが推奨されています。
以下のような場合に再照射が検討されるでしょう。
- 炎症後色素沈着が落ち着いた後もシミの色が残っている
- シミが薄くなったが完全には消えていない
- 深い層にメラニンが残っていると判断される
炎症後色素沈着が完全に落ち着く前に再照射を行うと、色素沈着が悪化するリスクがあるため、焦りは禁物です。
当院では経過観察の診察を行い、適切なタイミングで再照射や追加治療のご提案をしています。
よくあるご質問
ピコレーザーでシミが消えないとお悩みの方から寄せられる質問にお答えします。
ぜひ参考にしてください。
ピコレーザー後、いつまで待てば色素沈着は消えますか?
炎症後色素沈着は一般的に3〜6ヶ月で徐々に薄くなり、目立たなくなるケースがほとんどです。
ただし、紫外線対策やケアが不十分だと長引くことがあるでしょう。
6ヶ月経過しても改善が見られない場合は、一度医師にご相談ください。
シミが消えなかった場合、他のレーザーに変えたほうがいいですか?
シミの種類や原因によっては、照射モードの変更やBBLとの併用が有効な場合もあります。
ただし、レーザーの種類を変える前に「なぜ消えなかったのか」の原因を正しく特定することが先決です。
自己判断で別のクリニックを転々とするより、経過を把握している担当医に相談することをおすすめします。
ピコレーザーで消えないシミはありますか?
ピコレーザーでもすべてのシミが完全に消えるわけではありません。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のように真皮に色素がある場合は、ADMショット(Qスイッチレーザー)での治療が基本となります。
また、肝斑はピコスポットでは対応できず、ピコトーニングやトラネキサム酸の内服での治療が基本です。
まとめ
ピコレーザーでシミが消えない原因は、炎症後色素沈着・シミの種類の見極め不足・照射回数の不足・アフターケア不足など複数考えられます。
特に多い炎症後色素沈着は治療の失敗ではなく、3〜6ヶ月で自然に薄くなっていくのが一般的な経過です。
当院では、経験豊富な医師が肌診断機を用いてシミの種類を正確に見極め、ピコショット・ピコトーニング・ルビーフラクショナル・BBLなどから最適な治療をご提案しています。
シミが消えないとお悩みの方も、お気軽にご相談ください。



