レーザー治療などによるシミ取りは、治療後にかさぶたになるなど時間をかけて少しずつシミが消えていきます。

今回は、シミ取り治療の流れや経過、注意点、アフターケアなどをご説明します。

 

シミとは

シミとは、一般的にメラニン色素の沈着によるものといわれています。

通常、メラニン色素はターンオーバーによって皮膚表面から古い角質などと一緒に排出されますが、加齢などによりターンオーバーが低下するとメラニンが蓄積され、シミが目立ってくるようになります。

一般にシミといわれるのは、老人性色素斑と呼ばれます。主な原因は紫外線とされ、特に中波長紫外線(UVB)が関係しています。

UVBはエネルギーが強力なため、短い時間で皮膚に炎症を起こし、肌が赤くなる肌タイプの方がいます。

紫外線によって、メラニン色素を作るメラノサイトのはたらきを活発にする物質が発生し、メラニンの生成が増加することが原因とされています。

 

レーザー治療の流れ

当院のレーザー治療の流れは、以下の通りです。

 

1.カウンセリング、診察

肌の状態を確認するため、クレンジングシートを使って部分的にメイクを落としていただくことがございます。

施術内容や経過、注意点などを丁寧にご説明します。気になることはお気軽にご相談ください。

 

2.治療

気になる部位にレーザー照射を行います。レーザーの種類によっては、照射後にスキントーンのテープを貼ります。

 

3.アフターフォロー

2週間後に無料再診のアフターフォローアップをしています。

施術後に肌の赤みや違和感などを覚える方もいます。

患部以外は、当日からメイクが可能です。

 

レーザー治療後の経過

レーザー治療は1回の治療で効果が期待できる場合もあります。

3回ほど回数がかかることもあります。

レーザーにより肌へのダメージが加わるため、また場合によっては、レーザー照射1ヶ月後に炎症後色素沈着が生じることがあるため、適切な対処をすることが大切です。

一般的にレーザー治療は、主に以下のような経過をたどると考えられます。

治療の経過や効果には、個人差があります。

 

レーザー治療直後

レーザー治療をした部位は、照射した直後に軽度の火傷のような状態になり、ヒリヒリしたような痛みを感じることがあります。

多くの場合、数時間から数日程度で治まります。

治療してから3日から2週間ほど経つと、照射部位がかさぶたになって剥がれ、ピンク色の新しい皮膚が見えるようになります。

 

レーザー治療による炎症後色素沈着が落ち着くまで

かさぶたが剥がれ落ちた後、2~4週間経ってから照射部位に炎症後色素沈着が生じることがあります。

炎症後色素沈着は以前からあったシミとは別のもので、照射による肌へのダメージによって生じたものと考えられます。

炎症後色素沈着のピークは治療後1ヵ月頃で、その後は少しずつ薄くなっていきます。

 

レーザー治療による炎症後色素沈着が落ち着いたら

一般的に炎症後色素沈着は、3~6ヵ月程度で消失し、シミ薄くなります。

ただし、レーザーを照射した部位にまれに薄い肝斑が潜んでいることがあり、その場合は、ピコレーザーで治療(別料金)していきます。

 

レーザー治療後のアフターケア

レーザー照射後のアフターケアとして、一般的に主に以下のようなものが考えられます。

 

レーザー治療直後

照射直後は紫外線や擦れが色素沈着の原因になるため、茶テープを張りっぱなしにし、外出時はできるだけ日光を避け、十分な紫外線対策をしましょう。

また、かさぶたが剥がれて見えたピンクの皮膚は刺激に非常に敏感であるため、できるだけ刺激を与えないように優しく日焼け止めなどを塗ることが大切です。

 

レーザー治療による炎症後色素沈着が落ち着くまで

炎症後色素沈着が生じた場合、ハイドロキノンクリームやトレチノインクリームなどの塗り薬やビタミンCやトラネキサム酸の飲み薬をご購入いただきケアをしていきます。

炎症後色素沈着を起こした肌は刺激に対して非常に敏感なため、紫外線による刺激や擦るなどの刺激はできるだけ避けましょう。

 

レーザー治療による炎症後色素沈着が落ち着いたら

シミがあったところはシミができやすい場所であるため、シミが薄くなったもしくは炎症後色素沈着が消失した場合でも、紫外線や擦るなどの刺激は避けるようにしましょう。

 

レーザー治療後にできるかさぶたについて

レーザー治療後は患部が軽度の火傷のような状態となり、ヒリヒリすることがあります。

症状は数時間から数日で治まり、かさぶたができることがあります。

 

かさぶたができないこともある?

レーザー治療後にできるかさぶたは薄く、できていても気づかないケースがあります。

IPLなどの光治療は低出力レーザーのため、基本的にかさぶたができません(初めの2〜3回はマイクロクラスターという薄いかさぶたができます)。

また、レーザーの種類を問わず、弱い出力でレーザー照射をした場合もかさぶたができないことがあります。

反対に強い出力でレーザー照射をした場合はメラニン色素が破壊され、かさぶたにならなくてもシミが取れますが、炎症後色素沈着や白斑などの症状が出ることもあります。

そのほか、太田母斑やADMなど、シミの種類によってはかさぶたができないこともあります。

 

早い段階でかさぶたが剥がれたら?

場合によっては、かさぶたが早期に剥がれることもあり、かさぶたが剥がれた後の肌は弱いため、日焼けや擦れなどを起こさないように慎重に扱う必要があります。

 

レーザー治療後の保護テープの扱い

保護テープは外部刺激から守り、患部の治りが早くなることが特徴です。

テープが剥がれないように洗顔やクレンジングなどのスキンケアを行い、2週間を過ぎてから剥がすようにしてください。

また主に以下のようなケースは、保護テープの貼り替えが必要です。

 

  • 自然に剥がれた場合
  • 極度の汚れが付き、不衛生な場合
  • テープの端から皮膚内の浸出液が出てきた場合

 

レーザー照射後にみられる症状

レーザー治療後に生じることのある症状は、主に以下のようなものが考えられます。

気になる症状がみられた場合には速やかに医師へ相談してください。

 

かさぶたが剥がれた後の皮膚が黒っぽい

通常、かさぶたが剥がれるとピンク色の新しい皮膚が出てきます。

かさぶたが剥がれても出てきた皮膚が茶色や黒っぽい色の場合、無理にかさぶたを剥がした場合や炎症後色素沈着を引き起こしている可能性が考えられます。

医師へ相談し、塗り薬や飲み薬などによるアフターケアをしっかり行いましょう。

 

かさぶたが剥がれない

かさぶたが生じると、数日後~2週間程度で自然に剥がれ落ちます。

代謝が悪くなっている場合には2週間以降も剥がれないことがありますが、徐々に剥がれていきますので無理に剥がさないようにしましょう。

また、剥がれないかさぶたは、炎症後色素沈着のこともあります。

 

かさぶたができない

レーザー照射部位が数日後からかさぶたができずに色が濃くなることがありますが、3ヵ月〜6ヵ月ほどかけてゆっくりと色が薄くなっていきます。

早く色を薄くしたい場合は、ハイドロキノン・トレチノインクリームやトラネキサム酸・ビタミンCなどの飲み薬を継続的に使用することをおすすめします。

 

照射部位が白くなった

レーザーの種類によっては照射後に皮膚が白くなることや、かさぶたが剥がれた後の新しい皮膚が白っぽく見えることもありますが、これらは周囲との濃淡さでそう見えているので心配はいりません。

ただし、白斑となって肌が白っぽく見えることがあります。

白斑化はレーザーによって色素細胞がダメージを受けて正常にはたらかなくなることで起きています。

経過を見ながら保険治療が必要となることがあります。

 

シミが厚くなった

照射部位にたまたま厚みがあるシミ(つまりイボ、脂漏性角化症)があると、シミ取りショットではイボは取れないため、イボだけが残りシミが厚くなったように感じることがあります。

これは炭酸ガスレーザーで除去が可能ですので、シミの経過とともに取るタイミングをご提案していきます。

 

レーザー治療の副作用やリスク

施術の副作用やリスク、注意点として、主に以下のようなものが考えられます。治療の経過や効果には、個人差があります。

 

  • ダウンタイムは2週間ほどテープを貼ります。
  • 患部への刺激を避ければ、メイクや洗顔は当日から可能です。
  • 治療直後から外出可能ですが、保湿や紫外線対策をしっかり行いましょう。
  • 痛みやかゆみ、出血、色素沈着などが生じることがあります。
  • シミの状態によっては、1〜3回の治療でなくなります。
  • 施術後に生じたかさぶたは、無理に剥がさないようにしてください。
  • 色素沈着が起きることがありますが、約3~6ヵ月で目立たなくなります。

 

レーザーの他に内服外用の併用のすすめ

レーザーだけでなく、ビタミンCやビタミンEやトラネキサム酸の飲み薬や、ハイドロキノンやトレチノインと行った塗り薬を併用することで、シミや炎症後色素沈着や潜んでいる肝斑が薄くなっていくため、一緒い合わせて使うことを強くオススメしております。

以下のような方は、施術をお控えください。

 

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光過敏症の方
  • てんかん発作の既往歴がある方
  • 重度の糖尿病の方
  • 施術前に日焼けをしている方
  • 日焼けをする予定がある方
  • 心臓のペースメーカーを使用している方
  • 慢性疾患がある方

 

レーザー治療の料金

当院の施術料金は、以下の通りです。

 

ピコレーザー

ピコシミ取りショット(ピコスポット)〜5mm(1個につき)5,500円
ピコシミ取りショット5.1mm〜10mm8,800円
ピコショット当て放題1回97,900円

 

※その他、当院ではくすみ改善・美肌目的にピコトーニングやピコフラクショナル、炭酸ガスレーザーなどのレーザー治療も行っています。

 

シミ取り治療では1回で気になるシミを取り除ける可能性がありますが、場合によっては炎症後色素沈着を生じることもあります。

経過には個人差があるため、気になる症状がみられた場合には早い段階で当院へ相談をお待ちしております。

 

WEBからのご予約も可能です。

スマホやパソコンから空き状況をご確認の上、ご予約できるのでおすすめです。初診の受付も可能です。

WEB予約フォームはこちら

※院内でのお待ちいただくお時間を軽減するためにご予約後にWEB問診票のご記載もお願いします。

※ご予約は診療のご予約となります。処置の予約ではないのでご注意ください。

 

シミ取りレーザーの詳しいご案内は今すぐこちらから

 

渋谷区笹塚のこたろクリニックではシミ取りについて無料カウンセリングを行なっています。

ご希望の場合は詳しくはこちらのページをご覧になられてからご予約ください

 

 

(こたろクリニック院長 :吉武 光太郎 監修)

京王線「笹塚駅」から徒歩1分
こたろクリニック

世田谷区の駒沢近隣にお住まいの方は、こたろクリニック分院のNES駒沢クリニックもおすすめです。