シミ取り経過アイキャッチ

シミ取りレーザーの施術を検討している方にとって、「施術後の肌はどうなるのか」「いつ頃きれいになるのか」は最も気になるポイントではないでしょうか。

レーザー照射後の肌は、赤み・かさぶた・炎症後色素沈着(戻りジミ)といった段階を経ながら、数ヶ月かけて回復に向かいます。

この記事では、シミ取りレーザー後の経過を施術直後から6ヶ月まで時系列で解説するとともに、仕上がりを左右するアフターケアのポイントについて形成外科専門医が詳しくご説明いたします。

目次

シミ取りレーザーで肌の中では何が起きている?

シミ取りレーザーの経過を正しく理解するためには、レーザーが肌の内部でどのように作用しているのかを知ることが大切です。

レーザー照射後の肌は、メラニンが破壊されてから修復されるまでに複数の段階を踏みます。

ここでは、レーザーがシミを消す仕組みと、機種による経過の違いについて解説します。

レーザーがシミを消す仕組み

シミの正体は、表皮の基底層にたまったメラニン色素の塊です。

レーザーはこのメラニンだけに反応する特定の波長の光を照射し、熱エネルギーでメラニンを破壊します。

破壊されたメラニンの細かい粒子は、マクロファージ(異物を処理する免疫細胞)によって貪食・分解されると考えられています。

その後、肌のターンオーバー(新陳代謝)によってメラニンの残骸が徐々に体外へ排出されるのです。

こうした「破壊→貪食→排出」のサイクルには数週間から数ヶ月かかるため、施術直後にシミが消えるわけではなく、段階的に肌色が整っていくという点を理解しておくことが重要です。

ピコレーザーとQスイッチレーザーで経過はどう変わる?

シミ取りレーザーには主にピコレーザーとQスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザー・QスイッチYAGレーザー)の2種類があり、それぞれ経過が異なります。

スクロールできます
比較項目ピコレーザーQスイッチレーザー
照射時間ピコ秒(1兆分の1秒)ナノ秒(10億分の1秒)
メラニンの破壊方法衝撃波で微細に粉砕熱で破壊
周囲組織への影響少ないやや多い
かさぶたの程度薄い・できにくい場合もしっかり形成される
炎症後色素沈着のリスクやや低い傾向やや高い傾向

ピコレーザーはメラニンをより細かく粉砕するため、周囲の正常な組織への熱ダメージが少なく、ダウンタイムも短い傾向があります。

一方、Qスイッチレーザーは濃いシミや深いシミに対して強い効果が期待でき、1回の照射でしっかりとかさぶたが形成されるのが特徴です。

当院ではイタリアQuanta system社のDiscovery PICOを導入しており、シミの種類や深さに応じた細やかな照射が可能となっています。

詳しくは「シミ・肝斑・そばかす・あざ」ページもあわせてご覧ください。

【時系列で解説】シミ取りレーザー後の経過

【時系列で解説】シミ取りレーザー後の経過

シミ取りレーザー後の経過は、施術直後から6ヶ月程度にかけて大きく変化していきます。

時期ごとに肌の状態も必要なケアも異なるため、事前に全体像を把握しておくと安心でしょう。

ここでは、施術直後から6ヶ月までの経過を5つの段階に分けて詳しくご説明します。

施術直後〜当日:赤み・ヒリヒリ感

レーザー照射直後の肌は、軽度のやけどに似た状態になります。

照射部位に赤みやヒリヒリとした痛みが生じ、人によっては軽い腫れを感じることもあるでしょう。

施術後は照射部位に軟膏を塗布し、保護テープを貼って帰宅していただくのが一般的です。

赤みやヒリヒリ感は通常数時間から1日程度で落ち着きますが、冷やしすぎると血行が悪くなり回復が遅れる場合があるため、保冷剤を直接当てることは避けてください。

当日は激しい運動・飲酒・長時間の入浴は控えるようにしましょう。

2日〜1週間:かさぶたが形成される

施術から2〜3日ほど経つと、照射部位に薄いかさぶたが形成されはじめます。

このかさぶたは、レーザーで破壊されたメラニンや損傷した皮膚細胞が固まったものであり、肌の修復が正常に進んでいるサインといえます。

かさぶたは見た目が黒っぽくなるため「施術前よりシミが濃くなった」と感じる方がいますが、これは一時的な反応にすぎません。

この時期に最も注意すべきことは、かさぶたを自分で無理にはがさないことです。

かさぶたを無理にはがすと、その下の未熟な皮膚が傷つき、傷跡や色素沈着の原因になりかねません。

1〜2週間:かさぶたがはがれピンク色の肌が見える

施術から1〜2週間が経過すると、かさぶたが端のほうから自然にはがれ落ちていきます。

かさぶたが取れたあとの肌はピンク色で、周囲の肌よりやや薄い色に見えるのが特徴です。

このピンク色の状態は、レーザーで古い表皮が除去されて新しい皮膚が露出しているためであり、経過としてはまったく正常といえるでしょう。

ただし、新しい皮膚は非常にデリケートなため、紫外線の影響を受けやすく、日焼けをすると色素沈着を起こしやすい状態にあります。

外出時には日焼け止めの塗布や帽子の着用など、紫外線対策を徹底することが大切です。

1ヶ月後:炎症後色素沈着(戻りジミ)が出やすい時期

レーザー施術後もっとも注意が必要なのが、施術から2週間〜1ヶ月頃に現れることがある炎症後色素沈着です。

「戻りジミ」とも呼ばれるこの現象は、レーザーによる炎症の刺激でメラノサイト(メラニンを作る細胞)が一時的に活発化し、再びメラニンが生成されることで起こると考えられています。

「せっかくシミを取ったのに、また濃くなってしまった」と不安になる方が少なくありませんが、炎症後色素沈着はレーザー治療における正常な経過の一つです。

この色素沈着がどの程度の割合で起こるのか、またどう対処すればよいかについては、後述の章で詳しく解説します。

3〜6ヶ月後:色素沈着が薄くなり肌色が安定する

炎症後色素沈着が起きた場合でも、多くのケースでは3〜6ヶ月程度かけて徐々に色が薄くなっていきます。

これは、過剰に生成されたメラニンがマクロファージ(免疫細胞)に分解され、肌のターンオーバーによって自然に排出されていくためです。

6ヶ月を過ぎても色素沈着が残っている場合には、ハイドロキノンやトレチノインといった外用薬を医師の指示のもとで使用することで改善が期待できるケースもあります。

なお、最終的な仕上がりを評価できるのは施術から6ヶ月〜1年後が目安です。

焦らずに経過観察を続けることが、きれいな仕上がりにつながるといえるでしょう。

炎症後色素沈着(戻りジミ)はなぜ起きる?

色素沈着がなかなか消えない時の対処法

シミ取りレーザー後の経過で最も不安を感じやすいのが、炎症後色素沈着の出現ではないでしょうか。

「レーザーで失敗したのでは」「跡が残るのでは」と心配される方も多いですが、炎症後色素沈着には明確な仕組みがあり、大半は時間とともに消退していきます。

ここでは、炎症後色素沈着の原因・発生率・対処法について詳しくお伝えいたします。

メラノサイトが再び活発になる仕組み

レーザー照射によって皮膚に炎症が起きると、その刺激がメラノサイト(メラニンを作る細胞)に伝わります。

刺激を受けたメラノサイトはメラニンの生成を一時的に加速させ、まるでシミが戻ったかのように見える色素沈着を引き起こすことがあるのです。

これは肌が外的ダメージから身を守ろうとする防御反応の一種であり、レーザー治療に限らず外傷やニキビの炎症後にも同様の現象が見られます。

日本人を含むアジア人は欧米人に比べてメラノサイトの活動性が高い傾向があるため、炎症後色素沈着が起こりやすい肌質であると考えられています。

色素沈着がなかなか消えない場合の対処法

炎症後色素沈着は、多くの場合3〜6ヶ月で自然に消退していきます。

しかし、なかには6ヶ月以上経っても色が残るケースもあるでしょう。

そうした場合には、以下の方法で改善を図ることが考えられます。

  • ハイドロキノン外用(医師の指示のもとで使用)
  • トレチノイン外用(医師の指示のもとで使用)
  • トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE内服
  • エレクトロポレーション施術
  • 低出力のピコトーニングによる追加照射

自己判断で市販の美白化粧品だけに頼るのではなく、必ず担当医に相談したうえで対処法を選択することが大切です。

色素沈着がなかなか消えないからといって「レーザーが失敗だった」と決めつける必要はありません。

焦らずに経過を見守りながら、医師と相談のうえで適切な治療を続けていきましょう。

アフターケアで押さえるべきポイント

シミ取りレーザー後の仕上がりは、施術そのものの品質だけでなく、その後のアフターケアによっても大きく変わってきます。

特に保護テープの扱い方や紫外線対策は、炎症後色素沈着の予防に直結する重要なポイントです。

ここでは、施術後に押さえておくべき4つのケア項目について具体的に解説します。

保護テープの選び方・貼り替え・入浴時の対応

レーザー施術後の保護テープは、傷口の保護と紫外線カットの二つの役割を担っています。

一般的には、施術直後に医師が軟膏を塗布したうえで保護テープ(茶テープやマイクロポアテープなど)を貼付します。

テープの貼り替え頻度は、かさぶたが形成される1〜2週間は毎日〜2日に1回が目安でしょう。

入浴時にテープがはがれてしまった場合は、シャワー後にテープを貼り、テープの上から軟膏を塗ってください。

無理にテープを剥がすと皮膚に負担がかかるため、粘着力が弱まったり、自然に剥がれるのを待って交換してください。

紫外線対策と日焼け止めの選び方

レーザー後の紫外線対策は、炎症後色素沈着を防ぐうえで最も重要なケアといっても過言ではありません。

かさぶたが取れたあとの新しい皮膚はメラニンによるバリアがない状態であり、わずかな紫外線でも色素沈着を起こしやすくなっています。

日焼け止めはSPF30以上・PA+++以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的です。

加えて、帽子や日傘を活用し、紫外線量の多い時間帯(午前10時〜午後2時頃)の外出はできるだけ控えるとよいでしょう。

UVケアは施術後だけでなく、肌色が完全に安定する6ヶ月〜1年間は継続して行うことをおすすめいたします。

洗顔・メイクはいつからOK?

洗顔やメイクの再開時期は、照射の種類や出力によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

項目再開時期の目安
照射部位以外の洗顔当日から可能
照射部位の洗顔テープの上から優しく洗う
照射部位のメイクかさぶたが取れてから

洗顔の際はこすらず、泡で包み込むように優しく洗うことが大切です。

スクラブ入りの洗顔料やピーリング成分の強い化粧水は、かさぶたが完全に取れるまで避けてください。

メイクを再開したあとも、クレンジング時の摩擦は色素沈着の原因になりかねないため、ミルクタイプやジェルタイプのクレンジングを選ぶとよいでしょう。

内服薬・外用薬の併用(トラネキサム酸・ハイドロキノン)

レーザー施術後のアフターケアとして、内服薬や外用薬を併用することで回復期間の短縮や色素沈着の予防効果が期待できる場合があります。

トラネキサム酸の内服はメラニン生成を抑制する働きがあり、炎症後色素沈着の軽減を目的として補助的に処方されることがあります。

外用薬としては、ハイドロキノン(メラニン生成を抑える美白剤)やトレチノイン(ターンオーバーを促進する薬剤)が代表的です。

ただし、これらの薬剤は必ず医師の指示のもとで使用する処方薬であり、自己判断での使用は肌トラブルを招く恐れがあります。

ビタミンCの内服を併用する方もおり、医師と相談のうえで自分に合った組み合わせを選択することが望ましいでしょう。

当院のレーザー治療や併用薬について詳しくは「シミ・肝斑のお悩み」ページをご覧ください。

知っておくべきリスクと注意点

シミ取りレーザーは多くの方が満足できる治療ですが、すべてのケースで経過が同じとは限りません。

想定と違う経過をたどった場合にも落ち着いて対処できるよう、事前にリスクや注意点を理解しておきましょう。

ここでは、よくある疑問や注意すべきケースを3つ取り上げます。

かさぶたにならないケースとは

シミ取りレーザー後は通常かさぶたが形成されますが、ピコレーザーの場合は照射出力やシミの深さによって、かさぶたができないこともあります。

かさぶたにならなかったからといって効果がないわけではありません。

ピコレーザーはメラニンを微細に粉砕するため、Qスイッチレーザーほど大きなかさぶたを形成しないケースがあるのです。

ただし、照射後数日経っても赤みが引かない場合や、水疱(すいほう)ができた場合は、速やかに施術を受けたクリニックへ相談してください。

レーザー後にシミが濃くなったと感じたら

レーザー施術後に「シミが濃くなった」と感じる方は少なくありませんが、その原因は時期によって異なります。

施術後1週間以内であればかさぶたの色が濃く見えている可能性が高く、2週間〜1ヶ月頃であれば炎症後色素沈着(戻りジミ)が考えられます。

いずれの場合も多くは一時的な反応であり、かさぶたがはがれたあとや色素沈着が消退したあとにシミが薄くなっていることが確認できるケースがほとんどです。

ただし、3ヶ月以上経過しても色が濃いままの場合は、再診のうえで追加治療や外用薬の処方を検討する必要があるでしょう。

後悔しないためにも、不安を感じたら早めに医師へ相談することをおすすめいたします。

肝斑が混在している場合の注意点

シミだと思って受診したら、実は肝斑(かんぱん)が混在していたというケースは珍しくありません。

肝斑は高出力のレーザーを照射すると悪化する恐れがあるため、シミと肝斑の鑑別は極めて重要です。

肝斑は頬骨のあたりに左右対称に現れ、輪郭がぼんやりしているのが特徴ですが、老人性色素斑やそばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と重なって見えることもあり、自己判断は困難です。

肝斑が疑われる場合は、まずトラネキサム酸の内服で肝斑を落ち着かせてから、低出力のピコトーニングでシミを治療するという段階的な方法が採用されることが多く見られます。

シミの種類を正確に見分けるためにも、形成外科や皮膚科の専門医で診察を受けることが大切でしょう。

当院のシミ取りレーザー料金

笹塚駅前こたろ形成皮ふ科クリニックで行っているシミ取りレーザー治療の料金は以下のとおりです。

シミの種類や大きさによって適した治療法が異なるため、まずはカウンセリングにてご相談ください。

ピコレーザー・BBL料金

メニュー料金(税込)
ピコトーニング トライアル¥13,200
ピコトーニング 1回¥22,000
ピコトーニング 6回¥99,000
ピコショット 〜5mm¥5,500
ピコショット 5.1〜10mm¥8,800
ピコショット 10.1〜20mm¥15,400
ピコショット 当て放題¥77,000
BBL トライアル¥13,200
BBL 1回¥22,000
BBL 6回¥99,000
シミ・肝斑コース(ピコトーニング or BBL)6回¥99,000
シミ・肝斑コース(ピコトーニング or BBL)12回¥165,000

内服薬・外用薬・消耗品

品目料金(税込)
トラネキサム酸(250mg)30日分¥2,750
美白内服セット(3種)30日分¥7,700
ハイドロキノン 5% 5g¥2,200
トレチノイン 0.025% 5g¥3,300
シミ取り後の茶テープと軟膏¥1,100
マイクロポアテープ¥550

※内服薬・外用薬は必ず医師の指示のもとで使用してください。

※料金は変更になる場合がございます。

実際の改善例については「ピコトーニングの症例」ページでご確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

シミ取りレーザー後の経過について、患者さまからよくいただくご質問をまとめました。

施術後の不安を解消するためにお役立ていただければ幸いです。

かさぶたが取れたあとまだ赤いのですが大丈夫ですか?

かさぶたがはがれたあとにピンク色や薄い赤みが残るのは、新しい皮膚が形成されている正常な経過です。

この赤みは通常1〜3ヶ月程度で徐々に落ち着いていきます。

ただし、紫外線を浴びると色素沈着に移行する恐れがあるため、日焼け止めの塗布と保護テープの使用を継続することが大切です。

施術後にシミが濃くなったのはなぜですか?

施術直後〜1週間は、かさぶたの色によって一時的にシミが濃く見えることがあります。

また、施術から2週間〜1ヶ月頃には炎症後色素沈着(戻りジミ)が生じ、シミが再発したように感じるケースも少なくありません。

いずれも多くの方に起こりうる正常な経過であり、3〜6ヶ月で自然に消退していくことがほとんどです。

季節によってレーザーを受ける適切な時期はありますか?

紫外線量が少ない秋〜冬にかけてが、レーザー治療に適した時期と考えられています。

ただし、適切な紫外線対策を行えば年間を通じて施術は可能です。

夏場に施術を受ける場合は、日焼け止めや帽子などによるUVケアをより一層意識していただく必要があるでしょう。

何回照射すればシミは完全に消えますか?

シミの種類・大きさ・深さによって必要な照射回数は異なるため、一概にはお答えできません。

老人性色素斑であれば1〜2回の照射で大幅に改善する方もいれば、色素沈着が残って追加照射が必要になる方もいらっしゃいます。

個人差が大きいため、まずは医師の診察を受けたうえで治療計画を立てることをおすすめいたします。

まとめ

シミ取りレーザー後の経過は、赤み→かさぶた→ピンク色の新しい皮膚→炎症後色素沈着→肌色の安定という段階を踏んで進みます。

仕上がりを大きく左右するのは施術後のアフターケアであり、保護テープの正しい管理と紫外線対策の徹底が欠かせません。

「経過が心配」「色素沈着がなかなか引かない」といったお悩みがある方は、形成外科専門医に相談することで適切な対処法を見つけることができるでしょう。

当院では、レーザー施術後の経過観察からアフターケアの指導まで、一人ひとりに合わせた丁寧な対応を行っております。

シミ取りレーザーの経過について気になることがございましたら、WEB予約よりお気軽にご相談ください。