目の下にできるクマは、目元に疲れたような印象を与え、実年齢よりも老けてみられやすいといわれています。
今回は、目の下にできるクマの種類と原因、対策などをご説明します。
目の下のクマの種類と原因
人間の皮膚の色は、主にメラニン、カロチン、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンの4種類の色素が関わっていると考えられています。
特にメラニンは重要とされ、量や状態によって皮膚の色が左右されることが知られています。
目の下にできるクマは、主に以下のような青クマ、茶クマ、黒クマの3種類があります。
青クマ
青クマは、目の下が青黒く見えることが特徴とされます。
目頭周辺の血行不良が起きた場合、還元ヘモグロビンという暗赤青色の血液が増えるとされるため、目の下が青黒く見えると考えられます。
茶クマ
茶クマは、目元の血行不良に加えてメラニンによる色素沈着が原因とされています。
強い紫外線や長時間にわたって紫外線を浴び続けた場合、メラノサイトという色素細胞が増加し、メラニンの生成が活発になるといわれています。
通常、メラニンはターンオーバーで垢として剥がれ落ちるとされますが、なんらかの原因でターンオーバーのサイクルが乱れ、メラニンが蓄積した場合に皮膚の色素沈着が進行すると考えられています。
黒クマ
加齢により目元の筋肉が弱くなり、目の下にある眼窩脂肪の前方への突出、肌のハリの低下などによって、たるみがみられるようになると考えられています。
目の下の皮膚がたるんだ場合、影となって黒っぽく見えるようになるとされています。
目の下のクマの改善方法 ①青クマの対策
青クマの対策として、以下のようなものが考えられます。
保温
血流改善のためには、ホットタオルなどで目元を保温することが効果的とされています。
栄養バランスの偏った食事や運動不足、睡眠不足なども血行不良を招くとされるため、生活習慣の改善も心がけましょう。
マッサージ
体の気になる部位をマッサージすることにより、血流が改善されるといわれています。
目元をマッサージする場合はクリームなどを塗布して皮膚への負担を少なくし、優しく慎重に行いましょう。
目の下のクマの改善方法 ②茶クマの対策
茶クマの対策として、以下のようなものが考えられます。
保湿、美白、UV対策
茶クマは血行不良に加え、メラニンの増加が原因とされています。
そのため、紫外線対策をしっかり行い、保湿や美白に効果的とされる化粧品を選ぶとよいでしょう。
メラニンの生成を抑えるとされるビタミンC誘導体を含んでいるものも存在します。
皮膚への刺激に注意
人間の皮膚は部位ごとに厚さが異なりますが、平均2mm程度とされています。
目元の皮膚は他の部位と比較して非常に薄く、0.5~0.6mm程度とされているため、刺激の影響を受けやすいと考えられます。
普段から目をこすりやすい、クレンジングの際に汚れを落とそうと強くこすっている場合、目元の負担となりやすいといわれています。
目の下のクマの改善方法 ③黒クマの対策
黒クマの対策として、以下のようなものが考えられます。
眼輪筋のトレーニング
目元の筋肉である眼輪筋を鍛えることによって、むくみの解消につながり、黒クマの改善が期待できます。
下まぶたは下方へ、目尻は顔の外側へ、上まぶたは上方へ、一ヵ所ずつ引っ張りながら目を閉じる方法などがあります。
眼輪筋トレーニングにはさまざまな方法があり、過剰なトレーニングや間違った方法は、しわなどの原因となることがあるため、医師に相談の上で行なってください。
スキンケア
黒クマは、目の下の保湿や、たるみ専用の美容液などで日頃からケアすることが大切とされます。
血行を促進するとされるナイアシンアミドや、ビタミンC誘導体などが含まれている化粧品も存在します。
メイクでクマをカバーする方法
コンシーラーは目元のくすみやニキビ跡など、気になる肌トラブルをカバーし、肌をきれいに見せるアイテムとして知られています。
青クマはオレンジ系、茶クマはイエロー系、黒クマはベージュ系やオークル系で隠すことができると言われています。
ペンシルタイプやリキッドタイプ、クリームタイプなど種類も豊富なため、自分に合ったものを探してみましょう。
目の下のクマの治療法
当院のクマの治療法には、以下のようにヒアルロン酸注射と脱脂手術があります。
ヒアルロン酸注射
細い注射針で皮膚内部に注入し、皮膚を内側から持ち上げることによりしわやたるみを改善に導く治療法です。
クマの治療では目の下に凹みがみられる方に、細い注射針で皮下〜骨膜上にヒアルロン酸を注入することによって症状の改善を促します。
目元にオススメのヒアルロン酸はアラガン社のボルベラです。馴染みがよく、チンダル現象も起こしにくいと言われています。
料金 | |
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ヒアルロン酸注射(アラガン ボルベラ) | 1本99,880円(税込) |
麻酔テープ | 1,650円(税込) |
マイクロカニューレ | 7,480円(税込) |
※主な副作用: 腫れ、内出血、遅発性アレルギー反応、血管閉塞による失明や皮膚壊死などの可能性があります。
脱脂手術
クマやたるみの原因とされる眼窩脂肪を取り除き、場合によっては皮膚のたるみも除去することがあります。
下まぶたの裏側から眼窩脂肪を取り除く経結膜脱脂法の場合は、皮膚表面の傷跡も残りにくいとされています。
料金 | |
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脱脂手術(経結膜脱脂) | 242,000円(税込) |
下まぶたのたるみ取り+脱脂手術 | 297,000円(税込) |
笑気麻酔 | 5,500円(税込) |
指名料 | 33,000円(税込) |
※主な副作用: 腫れや内出血、疼痛や出血などの可能性があります。
当院ではヒアルロン酸注射や脱脂手術も対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。
WEBからのご予約も可能です。
スマホやパソコンから空き状況をご確認の上、ご予約できるのでおすすめです。初診の受付も可能です。
※院内でのお待ちいただくお時間を軽減するためにご予約後にWEB問診票のご記載もお願いします。
※ご予約は診療のご予約となります。処置の予約ではないのでご注意ください。