涙袋は印象的な目元になりやすく、目元に立体感や若々しさを演出してくれます。

今回は、涙袋を形成する脂肪注入やヒアルロン酸注射に期待できる効果やダウンタイムの違い、そのほかの涙袋整形方法などをご説明します。

 

涙袋とは

涙袋は目のすぐ下側にあるふくらみのことで、目のまわりの眼輪筋という筋肉が発達することによって形成されます。

涙袋によって魅力的な表情に見えることから、別名ホルモンタンクと呼ばれています。

一般的に涙袋は相手に若々しさや好感を与えやすく、涙袋の盛り上がりによって目の存在感がアップすることが特徴です。

涙袋は普段からふくらみがある人もいますが、笑ったときに際立つ人もいます。

 

また先天的にある人とない人がいて、人によって形や大きさもさまざまです。眼輪筋や表情筋などの動きによって加齢とともにふくらみ方に変化がみられる可能性もあります。

大きな目の人ほど、笑顔になったときに眼輪筋に力が入りやすいため、目の下にふくらみが現れやすいと考えられています。

 

涙袋整形はこんな方におすすめ

  • 目を大きくみせたい
  • 若々しい印象を与えたい
  • 優しく愛らしい目元にしたい
  • 涙袋のメイクから卒業したい
  • 目元に立体感がほしい

 

涙袋形成の方法

涙袋をつくる方法として、主にヒアルロン酸注射脱脂手術があります。

ヒアルロン酸注射は目の下にボリューム感をもたせることで、目元に立体感を与える施術です。

脱脂手術とは、前方へ突出している眼窩脂肪を取り除き、皮膚のクマやたるみを改善するための治療法です。

 

脱脂手術はもともと涙袋がある人が脱脂手術を行うと、涙袋が強調されてみえる場合があります。

眼窩脂肪は涙袋の下にある目袋の原因とされるため、脱脂手術によって余分な眼窩脂肪を除去することでふくらんだ状態がなくなり、涙袋が強調されて見えると考えられます。

 

ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸はもともと体内にある物質で、コラーゲン組織を保持するはたらきがあり、肌の水分量や柔軟性、潤滑性を保つのに役立っています。

ヒアルロン酸の注入に使用される製剤は透明なジェル状で、硬さに違いがあり、注入部位と深さによってヒアルロン酸の硬さを変えて注入していきます。

 

ほうれい線やゴルゴラインなど、気になる部位に直接ヒアルロン酸を注入することで、肌を内側から持ち上げ、ナチュラルな仕上がりを演出できることが特徴です。

 

また切開せずに目元の印象を変えることが可能とされるため、メスを入れることに抵抗がある方に適しています。

目の下にヒアルロン酸注射をすることで、理想としているデザインの涙袋を形成することが可能と考えられます。

施術時間は5~15分で、個人差はありますが、持続期間は半年~一年半程度とされています。

 

  • ヒアルロン酸注射のメリット…ダウンタイムが短い、切開不要で比較的受けやすい、修正することができる
  • ヒアルロン酸注射のデメリット…効果は限定的(半年~一年半程度)、施術中に痛みや違和感を覚えることがある

 

脱脂手術

当院では涙袋を形成する脱脂手術に対して、2種類の治療方法があります。

 

経結膜脱脂法

眼窩脂肪を取り除き、皮膚のたるみやクマなどを改善します。

局所麻酔を追加投与しながら行いますが、目の奥が押されているような感覚を伴います。

必要に応じて止血をするため、内出血を最小限に抑えられることが特徴です。

 

仰向けの状態で適度な量の眼窩脂肪を取り除いた後は、座った状態で表情を確認し、取り除いた眼窩脂肪が適度な量であった場合は手術終了となります。

クマの凹みが強い場合のみもしくは脂肪注入をご希望の場合のみ、この後に脂肪注入を行います。

 

経皮的脱脂法と目の下のたるみ取り

脱脂手術で眼窩脂肪を取り除くと、収めていた部分の皮膚が余るため、たるみやしわが悪化することがあります。

そこで当院では、まぶたの表側から眼窩脂肪を取り除いた上で、余っている皮膚を除去する治療法も行っています。

目の下の表面の縁から3〜5mmほど下方を目尻に向けて下瞼の形に沿ってに切開し、必要に応じて慎重に止血しながら余分な脂肪を取り除きます。

しわの増加の原因とされる皮膚と一部眼輪筋を除去し、縫合したら手術終了となります。

 

  • 脱脂手術のメリット…効果が半永久的
  • 脱脂手術のデメリット…費用が高い、医師によって仕上がりに差が生まれやすい

 

当院の施術の特徴

形成外科専門医による施術

特に脱脂手術は高い技術力が必要とされます。

当院では形成外科専門医が行うため、腫れや内出血などのダウンタイムが少ないことが特徴です。

 

脂肪の除去量を確認

脱脂手術における眼窩脂肪の取りすぎや取り残しにより、期待していた効果が得られない場合があります。

当院で経結膜脱脂法により仰向けで眼窩脂肪を取り除いた後は、仰臥位でのチェックはもちろん、座位の状態で表情をチェックします。

除去した眼窩脂肪が適切であった場合に手術を終了します。

 

ダウンタイムが少ない

当院のヒアルロン酸注射では、チンダル現象を起こしにくい製剤を使用しています。

またヒアルロン酸は体内にある成分で、時間の経過とともに少しずつ体内へ吸収されずっと残ることはあまりありません。

ヒアルロン酸は注射で注入するだけなので、ダウンタイムの少なさが特徴です。

通常、施術後は内出血や腫れが起こる可能性はありますが、起きたとしても1週間程度で治まります。

 

施術の経過とリスク

ヒアルロン酸注射、脱脂手術の施術の経過と主なリスクには、以下のようなことが考えられます。

経過や症状の現れ方、程度には個人差があります。

 

ヒアルロン酸注入

  • ヒアルロン酸注射は、施術の際に痛みを生じます。
  • 局所麻酔が切れた後の痛みや、ヒアルロン酸が注入された部位に違和感を覚える場合もあります。
  • ヒアルロン酸注射の後、内出血や腫れなどが生じるリスクがあります。
  • 当院では内出血の可能性を低くするため、マイクロカニューレをご用意しています。
  • 施術後に注入したヒアルロン酸が青っぽく透けて見えるチンダル現象が起きる場合があります。
  • 注入したヒアルロン酸がしこりのように硬く感じることがあります。
  • まれに血管閉塞により、皮膚の壊死や失明が起きる場合があります。
  • 洗顔や入浴は当日から可能ですが、当日のメイクはお控えください。
  • 飲酒や激しい運動は治療後24時間はお控えください。

 

脱脂手術

腫れ

翌日~1週間程度、腫れることがあります。

むくみやすい方は腫れやすいですが、全く腫れない方もいらっしゃいます。

 

内出血

経結膜脱脂法による内出血は約1割の方にみられます。

施術中、表面からはわからないような血管に麻酔の注射針が当たった場合は内出血を引き起こすことがありますが、約2週間で黄色くなり目立たなくなる方が多いです。

また経皮的脱脂法と目の下のたるみ取りを行った場合に生じる内出血も、通常は2週間程度で黄色くなり目立たなくなります。

 

疼痛

施術から1~2週間程度は、目を動かしたとき、圧迫したときに違和感のような痛みが続くことがあります。

 

出血

約1週間にわたって涙のように少しずつ出血することや、鼻から出血することがあります。

また約1週間は一度にまとまって出血する可能性があるため、寝具はタオルなどを敷いておきましょう。

 

血腫

手術部位に血が溜まり、塊のように感じることがあります。

大きさによって期間は異なりますが、通常は体内に少しずつ吸収されていきます。

大きい場合は再度傷口を開けて血腫を除去します。

 

シコリ感

脂肪注入をした場合、シコリ感が続くことがあります。

 

抜糸

経結膜脱脂法の場合は縫合しないため、抜糸の必要はありません。

一方、経皮的脱脂法と目の下のたるみ取りを行った場合は、まぶたの表側を縫合するため、約1週間で抜糸が必要です。

 

脂肪注入とヒアルロン酸注射の違い

脱脂手術はクマやたるみが目立つ方に効果的とされ、クマを改善することによって涙袋を強調させることができます。

また施術後は加齢などによって多少たるみが生じる可能性はありますが、一度施術を受ければ、何度も繰り返し施術を受ける必要はありません。

 

ただし費用が高額となりやすく、高い技術力を必要とするため、医師によって仕上がりに差が生まれやすい施術です。

当院では形成外科専門医が施術を担当することによって、腫れや内出血などのダウンタイムが短くするだけでなく、遠方からも施術に訪れる技術があります。

 

一方、ヒアルロン酸注射は1本99,880円のため、脱脂手術と比較して気軽に受けやすい施術です。

また脱脂手術は、2種類の手術ともにまぶたの表側または裏側を切開しますが、ヒアルロン酸注射はメスを入れることなく、注射のみで涙袋形成が可能です。

 

ただしヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質のため、効果は半年~一年程度となり、効果を継続させたい場合には定期的にヒアルロン酸注射をする必要があります。

 脱脂手術ヒアルロン酸注射
内出血
腫れ
疼痛×
出血×
血腫×
しこり感
血管閉塞×
チンダル現象×
洗顔・入浴
メイク〇(患部を除く)×(翌日から可)
飲酒・運動×(治療後24時間)×(治療後24時間)

 

施術料金

当院での施術料金は、下記の通りです。

 

ヒアルロン酸注射

アラガン ボルベラ 1本 99,880円

 

目元に入れてもチンダル現象を起こしにくい製剤です。

 

脱脂手術

経結膜脱脂法242,000円
経皮的脱脂法と目の下のたるみ取り297,000円
笑気麻酔5,500円
院長指名料33,000円
脱脂直後の脂肪注入無料

 

若々しい印象や好感を与えやすい涙袋は、脂肪注入やヒアルロン酸で形成可能です。

脱脂手術は効果が半永久的な反面、費用が高い、ヒアルロン酸注射は切開不要である一方で定期的に注入する必要があるなど、それぞれにメリットやデメリットがあります。

「目を大きく見せたい」「より優しい目元になりたい」という方は、当院へお気軽にご相談ください。

 

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(こたろクリニック院長 :吉武 光太郎 監修)

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