
-
1
-
2
-
3
-
4
※各項目をクリックすると該当する章へ移動します。
「何度もニキビを繰り返してしまう」「同じ場所にまたできた」と悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
ニキビができやすい人には、体質や生活習慣に共通するいくつかの特徴があります。
この記事では、ニキビができやすい人の特徴を体質・生活習慣・スキンケアの3つの観点からわかりやすく解説します。
- 1 ニキビができるメカニズム
- ニキビ発生の3ステップ
- 大人ニキビと思春期ニキビの違い
- 2 ニキビができやすい人の体質的な特徴
- 皮脂分泌量が多い
- ホルモンバランスが乱れやすい
- ターンオーバーが乱れやすい
- インナードライ肌
- 3 ニキビができやすい人の生活習慣の特徴
- 糖質・脂質の多い食生活
- 慢性的な睡眠不足
- 過度なストレス
- 腸内環境が悪い
- 4 ニキビができやすい人のスキンケアの特徴
- 過度な洗顔で皮脂を取りすぎている
- 保湿が不足している
- コメドジェニックな化粧品を使っている
- 5 今日からできるニキビ予防の対策
- 6 セルフケアで改善しないニキビの医療治療
- 保険適用のニキビ治療
- イソトレチノイン
- スピロノラクトン(アルダクトン)
- アクアピーリング
- 主な治療の料金
- 7 よくあるご質問
- Q. ニキビができやすい体質は遺伝しますか?
- Q. チョコレートを食べるとニキビができやすくなりますか?
- Q. マスクをするとニキビができやすいのはなぜですか?
- Q. ニキビができやすい人は日焼け止めを塗ったほうがいいですか?
- Q. ニキビ治療は保険適用ですか?
- Q. 皮膚科に行くタイミングはいつですか?
- Q. ニキビができやすい肌質は変えられますか?
- 8 まとめ
ニキビができるメカニズム

ニキビができやすい人の特徴を知る前に、まずニキビがどのようにして発生するかを理解しておきましょう。
ニキビの発生には3つの要因が連鎖的に関わっており、この連鎖のどこかを断つことが予防の鍵となります。
ニキビ発生の3ステップ
ニキビは以下の3つのステップを経て発生します。
-
STEP 1|皮脂の過剰分泌
ホルモンバランスの変動や食生活の乱れにより、毛穴から分泌される皮脂の量が増えすぎます。
-
STEP 2|毛穴の詰まり
ターンオーバーの乱れで古い角質が毛穴の出口を塞ぎ、皮脂が外に排出できなくなります。
-
STEP 3|アクネ菌の増殖・炎症
詰まった毛穴の中でアクネ菌が繁殖し、赤く腫れた炎症性ニキビへと進行します。
この3つが揃うことでニキビが発生するため、ニキビができやすい人は「皮脂が多い」「毛穴が詰まりやすい」「炎症を起こしやすい」のいずれか、または複数に当てはまる傾向があるのです。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
大人ニキビと思春期ニキビでは原因や好発部位が異なるため、対策も変わってきます。
| 項目 | 思春期ニキビ | 大人ニキビ |
|---|---|---|
| 発生時期 | 10代 | 20代以降 |
| 主な原因 | 成長ホルモンによる皮脂過剰 | ストレス・ホルモンバランス・生活習慣 |
| 好発部位 | Tゾーン(おでこ・鼻) | Uゾーン(あご・フェイスライン・首) |
| 特徴 | 思春期を過ぎると自然に改善 | 同じ場所に繰り返しできやすい |
大人ニキビは原因が複合的であるため、思春期ニキビより改善に時間がかかる傾向があります。
ニキビができやすい人の体質的な特徴

ニキビの発生には遺伝や体質が大きく関わっています。
同じ生活をしていてもニキビが出る人と出ない人がいるのは、体質的な差があるためです。
ここではニキビができやすい人に共通する体質的な特徴を解説します。
皮脂分泌量が多い
皮脂の分泌量は毛穴に付属する皮脂腺(ひしせん)の大きさや活性度によって決まり、遺伝的な要素が大きいとされています。
皮脂分泌が多い体質の方は毛穴が詰まりやすく、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすい環境ができやすいのです。
特におでこや鼻などのTゾーンは皮脂腺が密集しているため、思春期ニキビはこのエリアに集中する傾向があります。
皮脂の量は遺伝で決まる部分も多いですが、食生活やストレスによっても増減するため、後述の生活習慣の改善で一定のコントロールは可能でしょう。
ホルモンバランスが乱れやすい
男性ホルモンには皮脂分泌を促進する作用があり、ホルモンバランスの変動はニキビの発生に直結します。
女性の場合は月経前に黄体ホルモンであるプロゲステロンが増加するタイミングでニキビが悪化しやすいのが特徴です。
ストレスや睡眠不足は自律神経を介してホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を増加させる原因になるため注意が必要でしょう。
ホルモンバランスが原因の繰り返しニキビには、後述するスピロノラクトン(アルダクトン)などのホルモン調整治療が有効です。
ターンオーバーが乱れやすい
ターンオーバーが正常に機能していれば、古い角質は自然に剥がれ落ちて毛穴が詰まることはありません。
しかし、加齢・栄養不足・ストレスなどでターンオーバーの周期が乱れると、古い角質が毛穴を塞いでニキビの原因になります。
ターンオーバーの正常な周期は約28日ですが、30代以降は40〜50日程度にまで延びるケースもあるでしょう。
ターンオーバーを整えるには、十分な睡眠とビタミンA・ビタミンCの摂取が効果的とされています。
インナードライ肌
「肌の表面は脂っぽいのに内部は乾燥している」状態を「インナードライ肌」と呼びます。
インナードライ肌は肌が乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌するため、見た目は脂性肌なのにニキビができやすいという厄介な状態です。
過度な洗顔やアルコール含有の化粧水の使用が原因になることが多く、まずは保湿ケアを見直すことが改善につながります。
「脂性肌だと思い込んで保湿をサボっていたら実はインナードライだった」というケースは非常に多いのです。
ニキビができやすい人の生活習慣の特徴
体質的な要因に加えて、日常の生活習慣もニキビのできやすさに大きく影響します。
ここで挙げる習慣に心当たりがある方は、今日から意識的に改善を始めることでニキビの減少が期待できるでしょう。
糖質・脂質の多い食生活
糖質や脂質を過剰に摂取すると、体内でインスリンや男性ホルモンの分泌が促進され、皮脂の分泌量が増加します。
ファストフード・菓子パン・スナック菓子・甘い飲み物を頻繁に摂る食生活は、ニキビの悪化に直結しやすい傾向があるのです。
ニキビ予防に効果的な栄養素を以下にまとめました。
| 栄養素 | 働き | 多く含む食品 |
|---|---|---|
| ビタミンA | ターンオーバーの正常化 | レバー・にんじん・ほうれん草 |
| ビタミンB群 | 皮脂分泌のコントロール | 卵・納豆・豚肉 |
| ビタミンC | 抗酸化・コラーゲン合成 | ブロッコリー・キウイ・いちご |
| 亜鉛 | 肌の修復・免疫機能 | 牡蠣・牛肉・ナッツ |
| 食物繊維 | 腸内環境の改善 | 野菜・きのこ・海藻 |
特にビタミンB2・B6は皮脂の分泌を抑える作用があるため、ニキビに悩む方は積極的に摂取することをおすすめします。
慢性的な睡眠不足
睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の修復とターンオーバーの促進に不可欠です。
慢性的な睡眠不足は成長ホルモンの分泌低下を招き、肌の修復力が落ちてニキビができやすくなる大きな原因となります。
理想的な睡眠時間は7〜8時間とされていますが、時間だけでなく質も重要です。
就寝前のスマートフォン使用やカフェイン摂取は睡眠の質を低下させるため、寝る1時間前には控えるとよいでしょう。
過度なストレス
ストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
交感神経が優位な状態では男性ホルモンの分泌が増加し、皮脂の過剰分泌につながるのです。
また、ストレスは免疫機能を低下させるため、アクネ菌に対する肌の抵抗力が弱まりニキビが悪化しやすくなるでしょう。
適度な運動・入浴・趣味の時間など、自分に合ったストレス解消法を持つことが大切です。
腸内環境が悪い
腸内環境とニキビには密接な関係があるとされており、便秘が続くと老廃物が体内に蓄積し、肌荒れやニキビの原因になることがあります。
腸内の悪玉菌が増えると炎症性物質が血液を通じて肌に影響を与えるため、食物繊維や発酵食品で腸内環境を整えることがニキビ予防につながるのです。
ヨーグルト・味噌・納豆・キムチなどの発酵食品を毎日の食事に取り入れることをおすすめします。
ニキビができやすい人のスキンケアの特徴
「毎日しっかりケアしているのにニキビが治らない」という方は、スキンケア自体がニキビの原因になっている可能性があります。
良かれと思って行っているケアが逆効果になるケースは意外と多いのです。
ここではニキビができやすい人に多いスキンケアの特徴と正しいケア方法を解説します。
過度な洗顔で皮脂を取りすぎている
「ニキビ=皮脂が原因」と考えて1日に3回以上洗顔したり、洗浄力の強い洗顔料を使ったりする方がいますが、これは逆効果です。
必要な皮脂まで奪ってしまうと肌のバリア機能が低下し、乾燥を補おうとして皮脂がさらに増える悪循環に陥ります。
洗顔は朝晩の1日2回、ぬるま湯で優しく泡洗顔するのが基本です。
ゴシゴシこすらず、泡を転がすようにして汚れを浮かせることが大切でしょう。
保湿が不足している
「脂性肌だから保湿はいらない」と思い込んで保湿を省略している方は、前述のインナードライ肌に陥っている可能性があります。
どの肌質であっても洗顔後の保湿は必須であり、ニキビ肌にも使える「ノンコメドジェニック」と表示された保湿剤を選ぶことがポイントです。
油分が少なくてもセラミドやヒアルロン酸を含む化粧水・乳液であれば、肌のバリア機能を整えつつ毛穴を詰まらせにくいケアが可能でしょう。
コメドジェニックな化粧品を使っている
ファンデーションやクリームのなかには毛穴を詰まらせやすい成分(コメドジェニック成分)を含むものがあります。
「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された製品はニキビの原因になりにくいことが確認されているため、ニキビができやすい方は製品選びの際にこの表示を確認するとよいでしょう。
メイクを落とさずに寝てしまう習慣もニキビの大きな原因になるため、どんなに疲れていてもクレンジングだけは忘れないようにしてください。
今日からできるニキビ予防の対策
ニキビができやすい特徴に当てはまった方は、以下のアクションを実践することで改善が期待できます。
すべてを一度に変える必要はなく、できるところから少しずつ取り組むことが継続のコツです。
自分に当てはまる特徴に対応した方法から始めてみてください。
| 当てはまる特徴 | 今日からできる対策 |
|---|---|
| 皮脂分泌が多い | 脂質・糖質を控えめにし、ビタミンB群を意識的に摂る |
| ホルモンバランスが乱れやすい | 睡眠7時間以上を確保し、ストレス管理を行う |
| ターンオーバーが遅い | ビタミンA・Cの摂取と適度な運動を習慣化 |
| 食生活が偏っている | 野菜・発酵食品を毎食1品追加する |
| 睡眠不足 | 就寝1時間前にスマホを手放す |
| 過度な洗顔 | 1日2回のぬるま湯泡洗顔に切り替える |
| 保湿不足 | ノンコメドジェニックの保湿剤を必ず使う |
3ヶ月セルフケアを続けても改善が見られない場合は、体質的な要因が大きい可能性があるため医療治療を検討するタイミングです。
セルフケアで改善しないニキビの医療治療
生活習慣やスキンケアの見直しだけでは改善しない繰り返しニキビには、医療治療が有効です。
保険適用のニキビ治療に加え、重症例には自費診療の選択肢もあります。
ここでは当院で行っている主な治療法を紹介します。
保険適用のニキビ治療
炎症を伴うニキビに対しては、保険適用で以下のような治療を受けることができます。
- 外用薬:アダパレン(ディフェリン®)、過酸化ベンゾイル(ベピオ®)、抗菌薬外用
- 内服薬:抗生物質(ミノサイクリン等)、漢方薬
保険適用の治療だけで改善するケースも多いため、まずは保険診療で治療を開始することをおすすめします。
特に炎症性ニキビは放置するとニキビ跡(クレーター・色素沈着)が残るリスクがあるため、早期の受診が重要です。
イソトレチノイン
イソトレチノインはビタミンA誘導体の内服薬で、皮脂腺を退縮させて皮脂分泌を根本から抑える作用と、抗炎症作用を併せ持つことが特徴です。
保険治療で改善しなかった重症ニキビや、繰り返すニキビに対して高い効果が期待できるでしょう。
ただし、妊娠中は胎児に重篤な影響を及ぼすため絶対に使用できません。
医師の指示のもとで服用し、定期的な血液検査を行いながら治療を進める必要があります。
スピロノラクトン(アルダクトン)
スピロノラクトンは男性ホルモンの作用を抑える内服薬で、ホルモンバランスの乱れが原因のニキビに特に有効です。
月経前に悪化するニキビやフェイスラインのニキビに効果を発揮するケースが多いでしょう。
効果が出るまでに数ヶ月かかるため、根気よく続ける必要がありますが、体質的な皮脂過剰をコントロールできる点が大きなメリットです。
アクアピーリング
アクアピーリングは水流の力で毛穴の汚れや古い角質を除去し、同時に美容液を導入する治療です。
ダウンタイムがほぼなく、施術直後から肌の明るさやなめらかさを実感できることが特徴です。
ニキビの原因となる毛穴の詰まりを物理的に解消するため、定期的に受けることでニキビの予防効果も期待できます。
主な治療の料金
当院のニキビ治療の主な料金は以下のとおりです。
| 治療法 | 内容 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| イソトレチノイン | 10mg・30日分 | 12,100円 |
| イソトレチノイン | 20mg・30日分 | 14,300円 |
| イソトレチノイン | 30mg・30日分 | 24,200円 |
| スピロノラクトン(アルダクトン) | 200mg・1ヶ月目 | 10,780円 |
| アクアピーリング 全顔 | トライアル | 8,800円 |
| アクアピーリング 全顔 | 1回 | 9,900円 |
保険適用のニキビ治療は保険証をお持ちいただければ3割負担で受けられますので、まずはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
ニキビができやすい体質や予防法についてよくいただく疑問にお答えします。
Q. ニキビができやすい体質は遺伝しますか?
皮脂腺の大きさや活性度には遺伝的な要素があるため、ニキビができやすい体質は親から子に受け継がれる傾向があります。
ただし生活習慣の改善や適切なスキンケアでコントロールすることは十分に可能です。
Q. チョコレートを食べるとニキビができやすくなりますか?
チョコレートそのものがニキビの原因になるという医学的根拠は明確ではありません。
ただし糖質や脂質を多く含む食品を過剰に摂取すれば皮脂分泌が増加するため、食べすぎには注意したほうがよいでしょう。
Q. マスクをするとニキビができやすいのはなぜですか?
マスク内は蒸れやすく、湿気と温度が上がることでアクネ菌が増殖しやすい環境になります。
さらにマスクの摩擦が肌のバリア機能を低下させるため、ニキビが悪化しやすくなるのです。
Q. ニキビができやすい人は日焼け止めを塗ったほうがいいですか?
はい、紫外線は毛穴の角化を促進してニキビの原因になるため、日焼け止めの使用は重要です。
「ノンコメドジェニック」と表記された日焼け止めを選べば、毛穴を詰まらせるリスクを抑えられるでしょう。
Q. ニキビ治療は保険適用ですか?
炎症を伴うニキビの治療は保険適用で受けられます。
イソトレチノインやスピロノラクトンなどの自費治療は、保険治療で改善しなかった場合の選択肢となります。
Q. 皮膚科に行くタイミングはいつですか?
赤く腫れたニキビが3つ以上同時にある場合や、3ヶ月セルフケアをしても改善しない場合は受診をおすすめします。
ニキビ跡を防ぐためにも、炎症が強くなる前の早期受診が理想的です。
Q. ニキビができやすい肌質は変えられますか?
皮脂分泌量などの体質的な部分を完全に変えることは難しいですが、スキンケアの見直し・食事改善・医療治療を組み合わせることでニキビのできにくい状態をキープすることは可能です。
まとめ
ニキビができやすい人には、皮脂分泌の多さやホルモンバランスの乱れといった体質的な要因に加え、食生活・睡眠不足・ストレスなどの生活習慣や、過度な洗顔・保湿不足といったスキンケアの問題が共通して見られます。
まずは自分がどの特徴に当てはまるかを把握し、該当する改善方法から取り組むことがニキビ予防では重要になります。
3ヶ月セルフケアを続けても改善しない場合は、保険適用のニキビ治療やイソトレチノイン・スピロノラクトンなどの医療治療が有効な選択肢です。
ニキビでお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。



