シミ取りレーザーアイキャッチ

「シミ取りレーザーを受けたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

シミには複数のタイプがあり、タイプごとに有効なレーザーの種類や出力は大きく異なります

間違ったレーザーを選んでしまうと、効果が得られないばかりか症状が悪化してしまうリスクもあるのです。

この記事では、シミの種類別に最適なレーザー治療の選び方を、形成外科専門医が詳しく解説いたします。

目次

シミはなぜできる?レーザー治療を理解するための基礎知識

シミ取りレーザーの効果を正しく理解するには、まずシミができる仕組みを知っておく必要があります。

シミの原因であるメラニン色素がどのように肌に蓄積し、なぜ自然には消えにくいのかを把握することで、レーザー治療の必要性が見えてくるでしょう。

ここではシミの発生と定着の仕組みについて基礎から解説します。

メラニンが肌に居座る仕組み

シミの正体は、表皮の基底層にあるメラノサイト(メラニンを作る細胞)が過剰に生成したメラニン色素です。

通常、メラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって約28日かけて表面に押し上げられ、垢とともに排出されていきます。

しかし、紫外線を長年浴び続けるとメラノサイトが暴走し、ターンオーバーでは排出しきれない量のメラニンが蓄積してしまうのです。

さらに加齢によってターンオーバーのサイクルが遅くなると、メラニンの排出がいっそう追いつかなくなります。

こうして肌に居座ったメラニンが目に見える色素斑、つまりシミとなって現れると考えられています。

シミができやすい場所とその理由

シミは顔のなかでも特に頬骨の高い部分やこめかみ、額など紫外線を受けやすい部位に多く発生します。

これらの部位は皮膚が薄く日光にさらされやすいため、メラノサイトが紫外線の刺激を受けやすいことが理由です。

手の甲やデコルテも紫外線を浴びる機会が多く、シミが目立ちやすい部位として知られています。

日焼け止めの塗り直しが不十分になりがちな場所ほど、シミのリスクが高まる傾向があるでしょう。

自分のシミはどのタイプ?6種類の特徴と見分け方

自分のシミはどのタイプ?6種類の特徴と見分け方

一口にシミといっても、その原因や性質はさまざまです。

レーザー治療で失敗しないためには、シミの種類を正しく見分けることが重要といえるでしょう。

ここではクリニックで診断される代表的な6つのシミについて、それぞれの特徴と見分け方を解説します。

シミの種類色調好発年齢好発部位有効な治療
老人性色素斑薄茶〜濃茶40代以降頬・手の甲ピコスポット・Qスイッチ
そばかす薄茶幼少期〜鼻〜頬ピコスポット・BBL・ルビーフラクショナル
肝斑薄茶(ぼんやり)30〜40代頬骨の左右対称ADMショット・内服薬
ADM灰褐色〜青紫20歳前後〜頬・こめかみ・小鼻ピコトーニング
老人性イボ茶〜黒褐色40代以降顔・体幹炭酸ガスレーザー
炎症後色素沈着茶〜暗褐色年齢不問炎症が起きた部位エレクトロポレーション・経過観察
※ シミ治療は内服薬・外用薬の併用が必須

実際の肌では複数のシミが混在しているケースが多いため、自己判断でタイプを決めつけるのは危険です。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑は、最も多く見られるシミのタイプです。

長年の紫外線ダメージが蓄積して発生し、40代以降に頬や手の甲などに現れることが多いとされています。

丸くて境界線がはっきりしており、色は薄茶色から濃い茶色までさまざまです。

「日光黒子(にっこうこくし)」とも呼ばれ、紫外線を浴びた量と年数に比例して発生率が上がる傾向があります。

放置しても健康上の問題はありませんが、一度できると自然に消えることはほとんどありません。

そばかす(雀卵斑)

そばかす(雀卵斑)は、鼻を中心に頬にかけて散在する小さな茶色い斑点が特徴です。

幼少期から思春期にかけて目立ち始めることが多く、遺伝的な要因が大きいと考えられています。

紫外線を浴びると濃くなり、冬場にはやや薄くなるなど季節による変動が見られることもあるでしょう。

一つひとつは1〜3mm程度の小さな色素斑で、老人性色素斑よりも細かく散らばっているのが見分けるポイントです。

肝斑(かんぱん)

肝斑は、頬骨のあたりに左右対称に現れるぼんやりとした薄茶色のシミです。

30〜40代の女性に多く、女性ホルモンのバランスの乱れが大きく関わっていると考えられています。

境界がはっきりせず、目の周りを避けるようにもやもやと広がるのが特徴といえます。

摩擦やストレスで悪化することが多く、高出力のレーザーを当てるとかえって濃くなるリスクがあるため、治療法の選択には注意が必要です。

肝斑のレーザー治療について詳しくは「シミ・肝斑のお悩み」ページもご覧ください。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、表皮よりも深い「真皮」にメラノサイトが存在するシミです。

20歳前後から頬や額の両側に灰褐色〜青みがかった色素斑として現れることが多いとされています。

一見すると肝斑に似ていますが、肝斑よりもやや深い層にメラニンがあるため、色調がくすんだ灰色や青紫色に見える傾向があります。

表皮にあるシミとは異なり、ターンオーバーだけでは改善が見込めないため、真皮まで届く波長のレーザー治療が必要となるケースが多いです。

老人性イボ(脂漏性角化症)

老人性イボ(脂漏性角化症)は、シミが盛り上がってイボ状になった良性の腫瘍です。

老人性色素斑が進行して表面がざらざらと隆起してくることが多く、触るとわずかな厚みを感じます。

色は茶色から黒褐色で、40代以降に増え始める傾向があるでしょう。

平坦なシミとは異なり盛り上がりがあるため、通常のシミ取りレーザーではなく炭酸ガスレーザーで削り取る治療が適しています。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着(PIH)は、ニキビや傷、やけどなどの炎症が治った後に残る茶色い色素斑です。

シミ取りレーザーの照射後に一時的に現れる「戻りジミ」もこの炎症後色素沈着の一種といえます。

多くの場合は数か月〜半年ほどで自然に薄くなっていく傾向がありますが、紫外線を浴びると長引くことがあるため注意が必要です。

炎症後色素沈着は基本的にレーザーの適応ではなく、ハイドロキノンなどの外用薬で対応するのが一般的な方法とされています。

シミ取りレーザーの種類と仕組み

シミ取りレーザーの種類と仕組み

シミの種類がわかったら、次はそれぞれに対してどのレーザーが有効かを知ることが大切です。

シミ取りレーザーにはいくつかの種類があり、波長やパルス幅(照射時間の長さ)、出力によって得意なシミのタイプが異なります。

ここでは代表的な4つのレーザー・光治療について、仕組みと特徴を解説いたします。

ピコレーザー ── メラニンを微細に粉砕する

ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間でレーザーを照射する治療機器です。

従来のQスイッチレーザーがナノ秒(10億分の1秒)単位で照射するのに対し、ピコレーザーはさらに短い照射時間でメラニンを微細な粒子に粉砕します。

粉砕されたメラニンは体内の免疫細胞(マクロファージ)に取り込まれやすくなるため、より効率的に色素が排出されると考えられています。

周囲の組織への熱ダメージが少なく、ダウンタイムも短いのが大きな利点でしょう。

当院では、イタリアQuanta system社のDiscovery PICOを採用しており、532nm・694nm・1064nmの3波長を使い分けてさまざまなシミに対応しています。

Qスイッチレーザー ── 濃いシミにピンポイント照射

Qスイッチレーザーは、ナノ秒単位の短いパルスで高いエネルギーを照射し、メラニンを熱で破壊するレーザーです。

QスイッチYAGレーザーやQスイッチルビーレーザーなどが代表的で、濃い老人性色素斑やADMに対して高い効果が期待できます。

ピコレーザーに比べると照射後にかさぶたが形成されやすく、1〜2週間のテープ保護が必要になることが多いでしょう。

ダウンタイムはやや長くなりますが、濃くてはっきりしたシミを少ない回数で除去したい場合に適している治療法です。

ピコトーニング ── 肝斑にも対応できる低出力照射

ピコトーニングは、ピコレーザーを低出力に設定し、顔全体に均一に照射する治療法です。

通常のシミ取り照射(ピコショット)とは異なり、肌から少し浮かせた状態でレーザーを当てるため、メラノサイトを過剰に刺激するリスクが抑えられます。

この特性を活かして、従来のレーザーでは悪化リスクがあった肝斑にも対応できる治療として注目されているのです。

1回あたりの効果はマイルドですが、回数を重ねることで徐々にメラニンが減少し、肌全体のトーンアップが見込めます。

当院のピコトーニングについて詳しくは「ピコトーニング」ページをご覧ください。

BBL(IPL光治療)── そばかすの改善・顔全体のトーンアップに

BBL(ブロードバンドライト)は、幅広い波長の光を照射してメラニンや赤みに働きかけるIPL(光治療)の一種です。

シミだけでなく肌の赤みやくすみの改善にも効果が期待できるのが特徴でしょう。

レーザーに比べると出力がマイルドで、ダウンタイムがほとんどないため、日常生活への影響が少ない治療法です。

ただし、濃いシミやADMなど深い層にあるシミには効果が限定的なため、シミの種類によってはレーザー治療を優先することがあります。

薄いシミの改善や、レーザー治療後の色調改善の仕上げとして用いるケースも多いです。

シミの種類別おすすめ治療と当院の方針

ここまでシミの種類とレーザーの特徴を解説してきましたが、「結局、自分のシミにはどの治療法がいいのか」が最も知りたいポイントなのではないでしょうか。

以下の比較表で、シミの種類ごとに推奨されるレーザーとダウンタイムの目安をまとめました。

シミの種類推奨レーザー施術回数の目安ダウンタイム
老人性色素斑ピコスポット・Qスイッチ2〜3回10〜14日(かさぶた・テープ保護)
そばかすピコスポット・BBL・ルビーフラクショナル4〜6回3〜7日(薄いかさぶた)
肝斑ピコトーニング6〜12回ほぼなし
ADMADMショット・内服薬3〜5回10〜14日(テープ保護)
老人性イボ炭酸ガスレーザー1回7〜14日(テープ保護)
炎症後色素沈着エレクトロポレーション・経過観察

施術回数やダウンタイムはあくまで目安であり、シミの大きさ・濃さ・肌質によって個人差があります。

当院では形成外科専門医が一人ひとりのシミを診察し、上記の表をベースに最適な治療プランをご提案いたします。

肝斑に高出力レーザーを当てると悪化する理由

肝斑は他のシミとは性質が大きく異なるため、治療法の選択を誤ると逆効果になるリスクがあります。

一般的なシミ取りレーザー(高出力のピコショットやQスイッチレーザー)は、強いエネルギーでメラニンを一気に破壊する仕組みです。

しかし肝斑の場合、この強いエネルギーがメラノサイトを過剰に刺激し、かえってメラニンの生成が活発になってしまうことがあるのです。

つまり、シミを消そうとして照射したレーザーが、肝斑に対しては「メラニンをもっと作れ」という信号になってしまう場合があると考えられています。

そのため、肝斑にはメラノサイトを刺激しにくい低出力のピコトーニングを選択し、トラネキサム酸の内服を併用する方法が推奨されています。

複数のシミが混在している場合の治療

実際は、老人性色素斑と肝斑が重なっている、そばかすとADMが混在しているなど、複数タイプのシミが同時に存在する方が少なくありません。

こうしたケースでは、まず肝斑の有無を確認することが最も重要となります。

肝斑がある状態で高出力のシミ取りレーザーを照射すると、肝斑部分が悪化するおそれがあるためです。

当院では、シミと肝斑が混在している場合、ピコショット・ピコトーニング・内服薬・外用薬などを組み合わせたカスタマイズ治療を行っております。

肌の状態やシミのタイプに合わせて治療の順序や組み合わせを調整するため、まずは医師の診察でシミの種類を正確に見極めることが大切です。

シミ・肝斑の症例は「ピコトーニングの症例」ページでもご確認いただけます。

知っておくべきリスクと副作用

シミ取りレーザーは高い効果が期待できる治療法ですが、リスクや副作用がまったくないわけではありません。

治療を受ける前にどのようなリスクがあるのかを正しく理解し、対処法を知っておくことが安心につながるでしょう。

ここでは代表的な3つのリスクについて、発生率や予防法を含めて正直にお伝えします。

炎症後色素沈着(戻りジミ)の発生率と対処法

シミ取りレーザーの照射後に最も多い副作用が、炎症後色素沈着、いわゆる戻りジミです。

レーザーでシミを除去した部位に、施術後1〜3か月で一時的に茶色い色素沈着が現れる可能性があります。

多くの場合は3〜6か月で自然に薄くなっていきますが、紫外線を浴びると長引くことがあるため日焼け止めの徹底が欠かせません。

必要に応じてハイドロキノンやトレチノインの外用薬を使用することもありますが、これらは医師の指示のもとで使用する処方薬です。

色素脱失(白抜け)のリスク

まれに、レーザーを照射した部位の色素が抜けて周囲よりも白くなる「色素脱失」が起こることがあります。

レーザーの出力が強すぎた場合や、同じ部位に繰り返し照射した場合にリスクが高まるとされています。

色素脱失が生じると回復に時間がかかり、完全に元に戻らないケースもゼロではありません。

当院では、形成外科専門医が肌の状態を毎回確認しながら適切な出力を設定し、色素脱失のリスクを最小限に抑えた照射を心がけております。

シミ取りレーザーが向いていない方

シミ取りレーザーは多くの方に適した治療法ですが、以下に該当する方には施術をお控えいただく場合があります。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 日焼け直後で肌に炎症がある方
  • 光過敏症の方
  • ケロイド体質の方
  • 治療部位に活動性の皮膚疾患がある方

上記に該当する方も、時期を調整すれば治療が可能になるケースもございます。

ご自身が施術を受けられるかどうか不安な場合は、まず医師にご相談いただくのがよいでしょう。

シミ取りレーザーの料金

笹塚駅前こたろ形成皮ふ科クリニックのシミ取りレーザー関連の料金は以下のとおりです。

ピコレーザー

メニュー料金(税込)
ピコトーニング トライアル13,200円
ピコトーニング 1回22,000円
ピコトーニング 6回99,000円
ピコショット 〜5mm5,500円
ピコショット 5.1〜10mm8,800円
ピコショット 10.1〜20mm15,400円
ピコショット 当て放題77,000円
ADMショット 1回(範囲限定なし)33,000円
ルビーフラクショナル トライアル13,200円
ルビーフラクショナル 1回22,000円
ルビーフラクショナル 3回49,800円
ルビーフラクショナル 6回99,000円

BBL(IPL光治療)

メニュー料金(税込)
トライアル13,200円
1回22,000円
6回99,000円

シミ、肝斑コース

メニュー料金(税込)
ピコトーニング or BBL 6回99,000円
ピコトーニング or BBL 12回165,000円

炭酸ガスレーザー(老人性イボ)

メニュー料金(税込)
イボ 1mmにつき2,200円
取り放題(20分)77,000円

美白内服・外用

薬剤内容料金(税込)
トラネキサム酸(250mg)30日分2,750円
美白内服セット(3種)30日分7,700円
ハイドロキノン 5%5g2,200円
トレチノイン 0.025%5g3,300円

内服薬・外用薬はいずれも医師の指示のもとで使用してください。

なお、シミの治療はすべて保険適用外(自費診療)となります。

※料金は変更になる場合がございます。

よくある質問(FAQ)

シミ取りレーザーに関してよくお寄せいただくご質問に、形成外科専門医がお答えします。

施術前の不安解消にお役立てください。

1回でシミは取れますか?

老人性色素斑であれば、ピコショットやQスイッチレーザーの1〜2回の照射で大幅に改善するケースが多いです。

ただし、シミの濃さや深さによっては複数回の施術が必要になることもあります。

肝斑やADMは性質上1回での除去が難しく、回数を重ねて徐々に改善していく治療となるでしょう。

レーザー治療に痛みはありますか?

輪ゴムで弾かれるような軽い痛みを感じる方が多いですが、我慢できないほどの痛みではないとおっしゃる方がほとんどです。

痛みが心配な方には麻酔の使用も可能ですので、事前にご相談ください。

シミが再発することはありますか?

老人性色素斑はレーザーで除去した同じ場所に再発することは少ないと考えられています。

ただし、紫外線対策を怠ると別の場所に新たなシミができる可能性はあるでしょう。

そばかすは遺伝的な要因があるため再発しやすく、肝斑もホルモンバランスの変動によって再燃する場合がございます。

施術後すぐにメイクはできますか?

ピコトーニングやBBLの場合は、施術当日からメイクが可能です。

ピコスポットやQスイッチレーザーでかさぶたができた部位には、テープ保護が必要なためテープの上からのメイクとなります。

いずれの場合も施術後は肌が敏感になっているため、日焼け止めをしっかり塗り、保湿を十分に行うことが大切です。

まとめ

シミ取りレーザーは、シミの種類に合った機器と設定を選ぶことで高い効果が期待できる治療法です。

老人性色素斑にはピコスポット、肝斑にはピコトーニングと内服薬の併用、ADMには深い層まで届くADMショットというように、タイプごとに最適な方法は異なります。

反対に、シミのタイプを見誤って不適切なレーザーを選んでしまうと、効果が出なかったり悪化してしまうリスクもあるのです。

当院では、形成外科専門医がシミの正確な鑑別を行い、ピコレーザーを中心に一人ひとりに合わせた治療プランをご提案しております。

シミでお悩みの方は、ぜひ一度WEB予約からご相談ください。