粉瘤の症状や手術について
当院では、粉瘤の症状に応じた手術を行っています。最近できものを見つけて気になっている、放置していたがやっぱり取りたいなど、お困りごとがある方は当院へお気軽にご相談ください。
粉瘤の症状
粉瘤は、表皮の下にできる袋に皮膚や角質などが溜まることにより形成される良性腫瘍で、別名アテロームとも呼ばれています。時間の経過に伴って少しずつ大きくなるため、放置しても自然治癒はせず、切除した方が望ましいといわれています。全身にできますが、特に顔や背中などに発生しやすいとされ、中央の小さな穴を押すと臭い液体や塊が出てくることがあります。
また一般的に粉瘤と呼ばれているものには、多発性毛包嚢腫や外毛根鞘性嚢腫などがあります。多発性毛包嚢腫の袋の中からは黄色っぽい膿のような物質がみられ、首や脇などに発生することが特徴です。外毛根鞘性嚢腫は硬く、頭部にみられることが多いといわれています。
炎症を起こした場合は、赤く腫れて痛みを伴う炎症性粉瘤がみられます。炎症があっても痛みがないこともあります。粉瘤の治療は、手術により患部を取り除きます。手術には、以下のように切除法とくり抜き法があります。
以下の写真が切除法を使う手術時の写真です。写真ではわかりづらいですが右首にあります。
以下の写真が、くり抜き法を使った手術時です。
粉瘤の原因
粉瘤が発生する原因は、明確になっていない場合が多いと考えられています。老化現象や外傷、打撲などの後や、ニキビ痕にできることもあるとされています。
手術の流れ
くり抜き法:局所麻酔、穴を開けて抜き取る、必要に応じて縫合
切除法:局所麻酔、紡錘形に切って縫合、1週間後に抜糸
くり抜き法
炎症を起こしたことがなければ、当院ではくり抜き法を行っています。袋の中に溜まった皮膚や角質を袋ごと取り除き、内部を洗い、必要に応じて縫合、ガーゼで保護をして終了となります。手術創は2週間ほどで治り、傷跡は半年~1年程度かけて少しずつ目立たなくなります。日焼けによって傷跡の治り方が左右されるため、日焼けを避けるように工夫をしましょう。
【動画(YouTube)】
切除法
一方、炎症を起こしたことがある場合は切除法を行います。局所麻酔後にメスで皮膚を切り、粉瘤を袋ごと取り除き、皮膚を縫合する手術です。泡石鹸で洗浄し、ガーゼで保護する処置を行い、1週間前後で抜糸となります。切除法はくり抜き法と比較して、一本の線状に治るため傷跡が見えにくく、早く治りやすいことが特徴です。傷跡が目立たなくなるまで、半年~1年程度かかります。
当院の特徴
当院の特徴として、以下のようなものがあります。
形成外科の担当医による手術
皮膚の扱いやメスの入れ方、縫い方など、形成外科の専門的な知識や技術を兼ね備えた医師が担当します。
痛みに配慮した治療
手術時は細い針で局所麻酔し、できるだけ痛みを少なくするように配慮しています。ご希望の方には笑気ガスの使用も可能です。
傷を2層で縫合
皮膚の下は溶ける糸で縫合し、1ヵ月程度かけて体内で分解されるため、体内に糸が残りません。
最小限の傷跡
切開を最小限にし、傷跡が目立ちにくい手術を心がけています。
粉瘤の手術費用(3割負担の場合)保険適用
手術にかかる料金は、以下の通りです。患部の大きさによって、料金が異なります。
この他に病理検査代、血液検査代、処方箋代、診察料がかかります。
露出部 < 2cm | 4,980円(税込) |
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露出部 2~4cm | 11,010円(税込) |
非露出部 < 3cm | 3,840円(税込) |
非露出部 3~6cm | 9,690円(税込) |
よくあるご質問
- 粉瘤の手術はどれぐらい痛いですか?
- 麻酔をするため手術の痛みはありません。
術後に触ると少し痛むことがあるがあるため、痛み止めを処方しています。
痛みの程度には個人差がありますが、9割の方は飲まなくても大丈夫ぐらいな痛みです。 - 粉瘤の手術で再発はありますか?
- 粉瘤の袋が皮膚内に残っていると再発しやすいとされています。
炎症があるにもかかわらず、くり抜き法を行った場合は、被膜である粉瘤の袋が残る傾向にあります。したがって炎症がない状態での手術をお勧めしています。 - 手術の跡は残りますか?
- 傷跡は残りますが、半年~1年ほどかけて少しずつ目立たなくなります。
こたろクリニックでは傷跡が少しでも目立たなくなるように形成外科医が丁寧に手術を行なっています。 - 手術の創部はどのように処置すればいいですか?
- 翌日から石鹸とシャワーで洗浄をして、軟膏を塗布、ガーゼによる傷跡の保護を抜糸をするまで行います。消毒よりも洗う方が清潔な状態が保てます。
- 粉瘤の原因はなんですか?
- 内容物は垢であることが多いので、原因は老化現象や洗浄をしっかり行えていないことが多いと思います。さらにぶつけたこと(外傷)ややけど跡で起きることがあります。
- 粉瘤は自然治癒するのでしょうか?
- 粉瘤は自然治癒は望めません。毛穴に入った皮膚の成分が膜を作り中に垢が溜まっていく一方なので、自然になくなることはありません。無限に大きくなるので1cm以内の大きさで切除するのがお勧めです。
- 粉瘤は臭いはするのでしょうか?
- 粉瘤は垢の塊なので、非常に臭いです。独特の臭さがあります。粉瘤の膜が閉じていると臭いは外に漏れませんが、膜に穴が空いていると自然と粉瘤の臭いがします。また炎症をおこした際に粉瘤の臭いがします。
- 粉瘤の手術後はどのような経過になりますか?
- 粉瘤の手術後は、清潔に保つために手術翌日から創部を洗浄しましょう。1週間前後で抜糸になります。抜糸後もまだ傷跡は成熟期間が半年〜1年間ほどあるため、日焼けしない、補強のテープを貼るなどをして傷跡がきれいになるようにしましょう。
患者様ご来院マップ
こたろクリニックは、東京都渋谷区笹塚1-56-10に位置し、京王線「笹塚駅」より徒歩1分の便利な場所にあります。このアクセスの良さから、渋谷区内だけでなく、近隣の世田谷区、杉並区、新宿区、港区、目黒区、千代田区、中野区からも多くの患者様にご来院いただいております。
また、周辺には笹塚駅、代田橋駅、東松原駅、永福町駅、代々木上原駅、代々木八幡駅、幡ヶ谷駅、初台駅、新宿駅、代々木駅など、主要な駅が多くあり、幅広い地域からのアクセスが可能です。
さらに、京王線沿線の明大前駅、千歳鳥山駅、調布駅、府中駅、つつじヶ丘駅、仙川駅、八幡山駅、桜上水駅からもアクセスが良好で、多くの患者様がご来院されています。
また、渋谷区以外にも、中央区、豊島区、文京区、台東区、品川区、練馬区、大田区、江東区、墨田区など、都内全域や川崎市、横浜市などの神奈川県からも、多くの患者様が訪れています。
上記の地域で目の下の脱脂、目の下のクマ取り、目の下のたるみ治療、シミ取り治療、医療脱毛、形成外科・皮膚科をお探しの方は、お気軽にこたろクリニックへご相談ください。
院長紹介
理事長
吉武 光太郎(よしたけ こうたろう)
- 日本形成外科学会認定 形成外科専門医
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会
- 日本創傷外科学会
学 歴
2011年 | 埼玉医科大学 卒業 |
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経 歴
2011年 | 埼玉医科大学卒業、埼玉医科大学国際医療センター 研修医 |
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2013年 | 埼玉医科大学病院 形成外科美容外科入局 |
2015年 | 前橋赤十字病院 形成美容外科、都内美容外科勤務 |
2016年 | 埼玉医科大学病院、都内美容外科勤務 |
2017年 | はなふさ皮膚科クリニック、都内美容外科勤務 |
2018年 | 千里中央花ふさ皮ふ科クリニック、はなふさ皮膚科クリニック勤務、都内美容外科院長 |
理事長略歴
埼玉県越谷市に生誕し中学高校大学と埼玉県で育つ。埼玉医科大学を卒業後、埼玉医科大学国際医療センターで研修医を務める。埼玉医科大学病院形成外科美容外科に入局し地域に根ざした治療をする。群馬県の前橋赤十字病院で顔面骨骨折や眼瞼下垂の手術を中心に経験を積み、昭和大学形成外科の同門にも入会する。同時期より東京の美容クリニックで二重やヒアルロン酸といった美容皮膚科、美容外科の治療経験を積むようになる。埼玉医科大学病院に戻ってからは、顔面骨骨折治療班で活躍をし、学会ではドクターに対して講演を行う。さらに一般皮膚科でも研修を積み、埼玉だけでなく大阪のクリニックでも地域に必要とされるドクターとなる。また、都内の美容外科で院長に就任し、局所麻酔で出来る範囲での美容外科の治療と、メスを使わないヒアルロン酸やスレッド、レーザー治療などを行い、患者様から慕われるだけでなく、スタッフからも慕われる。2019年3月に笹塚で地域に根ざした保険診療の皮膚科、形成外科(眼瞼下垂、逆さまつげ、できもの、黒子の治療がメイン)、自費診療の 美容皮膚科(レーザーやスレッドリフトやヒアルロン酸や脂肪溶解注射、AGAがメイン)、美容外科(局所麻酔でできる範囲の目元の治療がメイン)を行うクリニックをオープンする。
WEBからのご予約も可能です
スマホやパソコンから空き状況をご確認の上、ご予約できるのでおすすめです。初診の受付も可能です。
※院内でのお待ちいただくお時間を軽減するためにご予約後にWEB問診票のご記載もお願いします。
※ご予約は診療のご予約となります。処置の予約ではないのでご注意ください。