
-
1
-
2
-
3
-
4
※各項目をクリックすると該当する章へ移動します。
手術やケガで傷を縫ったあと、「抜糸って痛いのかな」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、抜糸は毛を抜くときのような軽い刺激で、強い痛みを伴うことは多くありません。
ただし、縫合の強さや部位によって感じ方は変わるため、事前に知っておくと安心です。
この記事では、抜糸の痛みの程度や出やすい条件、和らげる工夫まででわかりやすく解説します。
- 1 抜糸の痛みはどのくらい?
- 抜糸の痛みは「毛を抜く程度」が目安
- 痛みが続く時間は数秒〜数分
- 多くの人が問題なく受けられる理由
- 2 そもそも抜糸とは?痛みに関わる基礎知識
- 抜糸とは(縫合した糸を取り除く処置)
- なぜ抜糸で痛みを感じることがある?
- 痛みに影響する3つの要素(縫合の強さ・部位・糸の状態)
- 3 痛みが出やすい条件・出にくい条件
- 出やすい条件①縫合がきつい
- 出やすい条件②鼻など引っ張られやすい部位
- 出やすい条件③糸が皮膚に埋もれている(埋没)
- 出にくい条件(ゆるめの縫合・適切な時期)
- 4 抜糸の痛みを和らげる方法
- 適切な時期に抜糸を受ける
- 体の力を抜いてリラックスする
- 痛みが心配なときは事前に医師へ相談する
- 抜糸後のケアで刺激・痛みを防ぐ
- 5 抜糸に麻酔は必要?
- 抜糸に麻酔は基本的に不要
- 痛みに配慮した抜糸の進め方
- 痛みが不安な方への当院の対応
- 6 抜糸の痛みに関するよくあるご質問
- 抜糸は麻酔なしで本当に大丈夫ですか?
- 子どもの抜糸も痛いですか?
- 抜糸の時期と痛みは関係ありますか?
- 抜糸後も痛みは続きますか?
- 7 まとめ
抜糸の痛みはどのくらい?

抜糸を控えている方が最も気になるのは、「どのくらい痛いのか」という点ではないでしょうか。
ここでは、抜糸の痛みの程度や処置にかかる時間、多くの方が問題なく受けられる理由を解説します。
抜糸の痛みの目安を、まず下の表で確認しておきましょう。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 痛みの程度 | 毛を抜く程度の軽い刺激 |
| 続く時間 | 数秒〜数分 |
| 麻酔 | 基本的に不要 |
抜糸の痛みは「毛を抜く程度」が目安
抜糸の痛みは、毛を抜くときのような一瞬の刺激に例えられることが多いとされています。
多くの場合、強い痛みを感じることは少なく、ほとんど痛みを感じなかったという方も少なくありません。
糸を切って引き抜くときに、チクッとした感覚や軽く引っ張られる感じがある程度です。
痛みに敏感な方でも、我慢できないほどの痛みになることはまれといえます。
ただし、感じ方には個人差があり、縫合の状態によっても変わります。
痛みが続く時間は数秒〜数分
抜糸そのものにかかる時間は、糸の本数にもよりますが数秒から数分ほどです。
1本ずつ糸を切って抜いていくため、痛みを感じる場面があっても一瞬で終わります。
長く痛みが続くような処置ではないため、身構えすぎる必要はありません。
診察を含めても、抜糸の来院は短時間で済むことがほとんどでしょう。
抜糸後に強い痛みが長引くことも、通常はほとんどないとされています。
多くの人が問題なく受けられる理由
抜糸は日常的に行われている一般的な処置で、多くの方が問題なく受けています。
傷がふさがったあとに行うため、皮膚を切ったり強い力を加えたりする処置ではありません。
使う器具も、糸を切るための細いはさみやピンセットが中心です。
そのため、手術のときのような痛みや出血を伴うことは基本的にないでしょう。
お子さまや痛みが苦手な方でも、落ち着いて受けられるケースが大半です。
そもそも抜糸とは?痛みに関わる基礎知識
抜糸の痛みを理解するには、抜糸がどのような処置で、なぜ痛みを感じることがあるのかを知っておくと役立ちます。
ここでは抜糸の基本と、痛みに影響する要素を整理しましょう。
仕組みがわかると、自分の傷で痛みが出やすいかどうかの見当もつきやすくなります。
抜糸とは(縫合した糸を取り除く処置)
抜糸(ばっし)とは、傷口を縫い合わせた糸を、傷がふさがった段階で取り除く処置のことです。
皮膚を縫う糸には、体内で溶ける吸収糸と、溶けないため抜糸が必要な非吸収糸があります。
| 糸の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 吸収糸 | 体内で溶けるため抜糸が不要 |
| 非吸収糸 | 溶けないため抜糸が必要 |
表面をていねいに縫う際は、仕上がりを整えやすい非吸収糸が使われることが多いです。
この糸を適切な時期に取り除く作業が、抜糸と呼ばれるものです。
糸を残したままにすると、跡が残ったり炎症の原因になったりすることがあります。
そのため、抜糸は傷をきれいに治すうえで欠かせない処置です。
なぜ抜糸で痛みを感じることがある?
抜糸で痛みを感じることがあるのは、主に糸が皮膚を通っているためです。
糸を引き抜くときに、皮膚を通っていた糸がわずかに動き、その刺激を痛みとして感じるのです。
とくに糸がきつく縫われていると、引き抜く際に皮膚が引っ張られて痛みが出やすくなります。
また、糸が太い場合や編み込まれた糸の場合も、抵抗が大きく痛みを感じやすい傾向があります。
つまり、痛みの感じ方は糸や縫い方の状態によって左右されるのです。
痛みに影響する3つの要素(縫合の強さ・部位・糸の状態)
抜糸の痛みの感じ方は、大きく3つの要素に左右されます。
- 縫合の強さ:きついほど痛みやすい
- 部位:薄い・動く場所は痛みやすい
- 糸の状態:太い・埋没で痛みやすい
これらが組み合わさることで、同じ抜糸でも人によって感じ方が変わります。
痛みが出やすい条件・出にくい条件

抜糸の痛みは、いくつかの条件によって出やすくなったり、ほとんど感じなかったりします。
ここでは、痛みが出やすい代表的な条件と、反対に出にくい条件をまとめました。
ご自身の傷がどちらに近いかを知っておくと、心の準備がしやすくなります。
| 痛みが出やすい条件 | 痛みが出にくい条件 |
|---|---|
| きつく縫ってある | ゆるめに縫ってある |
| 鼻など引っ張られる部位 | 動きの少ない部位 |
| 糸が太い・埋もれている | 細い糸・適切な時期の抜糸 |
出やすい条件①縫合がきつい
1つ目の出やすい条件は、糸がきつく縫合されている場合です。
きつく縫われた糸は、引き抜くときに皮膚を強く引っ張るため痛みを感じやすくなります。
縫合の強さは、傷の状態や部位に応じて医師が調整しているのです。
傷をしっかり閉じる必要がある場合は、ある程度しっかり縫うこともあります。
その分、抜糸時に引っ張られる感覚が出やすくなるのです。
痛みが心配なときは、抜糸前に医師へ伝えておくと配慮してもらいやすくなります。
出やすい条件②鼻など引っ張られやすい部位
2つ目は、鼻など皮膚が引っ張られやすい部位の場合です。
鼻のように皮膚が硬く動きの少ない部位は、抜糸の際に引っ張られて痛みを感じやすいとされています。
反対に、皮膚がやわらかく余裕のある部位は、痛みを感じにくい傾向があります。
部位による違いは、抜糸ではよく見られるものです。
気になる部位がある場合は、処置前に医師へ確認してみるようにしましょう。
出やすい条件③糸が皮膚に埋もれている(埋没)
3つ目は、糸が皮膚に埋もれてしまっている場合です。
体の治癒力によって、縫合した糸が皮膚に埋もれることがあります。
糸が埋もれていると、取り出すために少し引き出す必要があり、痛みを感じやすくなります。
これは、抜糸が遅れて糸が長く残ったときにも起こりやすいです。
適切な時期に抜糸を受けることが、こうした痛みを防ぐことにもつながります。
抜糸の時期については、別の記事でくわしくお伝えしているので、あわせてご覧ください。
出にくい条件(ゆるめの縫合・適切な時期)
反対に、痛みが出にくい条件もあります。
ゆるめに縫われた細い糸であれば、引き抜くときの抵抗が小さく、痛みを感じにくいです。
また、適切な時期に抜糸を行うことで、糸が埋もれる前にスムーズに取り除けます。
皮膚がやわらかく動きの少ない部位も、痛みが出にくい傾向です。
これらの条件がそろうと、ほとんど痛みを感じずに抜糸が終わることもあります。
抜糸の痛みを和らげる方法
抜糸の痛みが心配な方に向けて、痛みを和らげるための工夫を紹介します。
ちょっとした心がけや事前の相談で、痛みや不安は軽くなります。
適切な時期に抜糸を受ける
痛みを和らげるうえで大切なのが、適切な時期に抜糸を受けることです。
抜糸が遅れて糸が埋もれると痛みが出やすくなるため、指定された時期を守ることが重要です。
医師は傷の状態に合わせて抜糸の時期を判断しています。
自己判断で先延ばしにせず、再診日を守るようにしましょう。
適切な時期の抜糸は、痛みだけでなく傷あとを残さないためにも役立ちます。
縫合してから抜糸までの過ごし方は、別の記事でも解説しています。
体の力を抜いてリラックスする
抜糸のときは、体の力を抜いてリラックスすることも痛みの軽減につながります。
緊張して体に力が入ると、わずかな刺激でも痛みとして感じやすくなります。
ゆっくり呼吸を整え、肩や顔の力を抜くよう意識してみましょう。
処置はすぐに終わるため、深呼吸をしている間に終わることも少なくありません。
不安が強いときは、処置中に声をかけてもらうと安心できる場合もあります。
リラックスして臨むことが、痛みを小さく感じるコツの一つです。
痛みが心配なときは事前に医師へ相談する
痛みへの不安が強い場合は、抜糸の前に医師へ相談しておくことをおすすめします。
事前に伝えておくことで、できるだけ痛みが出にくいように配慮してもらいやすくなるでしょう。
痛みに敏感な体質やこれまでの経験を共有しておくと、医師も対応を調整しやすくなります。
遠慮して我慢する必要はなく、不安な点は率直に伝えて構いません。
相談しておくだけでも、当日の安心感は大きく変わるでしょう。
気になることがあれば、診察の際に遠慮なくお尋ねください。
抜糸後のケアで刺激・痛みを防ぐ
抜糸が終わったあとのケアも、刺激や痛みを防ぐうえで大切です。
抜糸の直後は傷がまだ弱くつながった状態のため、テープなどで保護すると安心です。
強くこすったり引っかいたりすると、刺激や痛みの原因になることがあります。
日焼けも傷あとに影響するため、しばらくは保護を続けるようにしてください。
- テープで傷を保護する
- 強くこすらない・引っかかない
- しばらく日焼けを避ける
正しいケアを続けることで、痛みや傷あとのリスクを抑えやすくなります。
抜糸に麻酔は必要?
抜糸に麻酔が必要かどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、抜糸と麻酔の関係や、痛みに配慮した当院の進め方を解説します。
安心して当日を迎えるための参考にしてください。
- 抜糸は基本的に麻酔が不要
- 注射のほうが痛い場合もある
- 不安なときは事前に相談を
抜糸に麻酔は基本的に不要
抜糸は、基本的に麻酔をせずに行える処置です。
皮膚を切る手術とは異なり、糸を取り除くだけのため、麻酔を必要としないことがほとんどです。
麻酔の注射のほうがかえって痛みを伴うこともあるため、通常は使用しません。
細いはさみで糸を切り、やさしく引き抜くことで短時間に処置を終えられます。
そのため、麻酔なしでも多くの方が問題なく受けられます。
痛みに配慮した抜糸の進め方
当院では、できるだけ痛みを抑えられるよう配慮しながら抜糸を行っています。
糸を必要以上に引っ張らないよう、ていねいに一本ずつ処置することを心がけています。
糸が埋もれている場合なども、傷を傷つけないよう慎重に取り除くことが大切です。
抜糸が初めての方でも、安心して受けていただける体制を整えています。
痛みが不安な方への当院の対応
痛みへの不安が強い方には、抜糸の前にしっかりとご説明を行っています。
どのような処置をどのくらいの時間で行うかを事前にお伝えし、不安の軽減に努めます。
痛みが心配な点や過去のつらかった経験があれば、遠慮なくお話しください。
状況に応じて、できる限り痛みに配慮した進め方をご提案します。
抜糸の痛みが不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
抜糸の痛みに関するよくあるご質問
抜糸の痛みについて、患者さんからよく寄せられる疑問にお答えします。
抜糸を控えていて不安な方の参考になれば幸いです。
気になる点があれば、遠慮なくクリニックへご相談ください。
抜糸は麻酔なしで本当に大丈夫ですか?
抜糸は糸を取り除くだけの処置のため、基本的に麻酔なしで問題なく行えます。
痛みは毛を抜くときのような一瞬の刺激にとどまることが多く、強い痛みを伴うことはまれです。
麻酔の注射のほうが痛みを伴う場合もあるため、通常は使用しません。
痛みがご心配な場合は、事前に医師へ相談しておくと安心です。
子どもの抜糸も痛いですか?
お子さまの抜糸も、大人と同じく強い痛みを伴うことは少ないとされています。
処置は短時間で終わるため、怖がらないよう声をかけながら進めることが大切です。
不安が強いお子さまの場合は、事前に医師やスタッフへ相談してください。
できるだけ安心して受けられるよう、配慮しながら対応します。
抜糸の時期と痛みは関係ありますか?
抜糸の時期と痛みには関係があります。
抜糸が遅れて糸が皮膚に埋もれると、取り出す際に痛みを感じやすくなります。
適切な時期に抜糸を受けることで、こうした痛みを防ぎやすくなるでしょう。
抜糸の時期については、関連記事でくわしく解説しています。
抜糸後も痛みは続きますか?
抜糸後に強い痛みが長く続くことは、通常ほとんどありません。
抜糸の直後は傷がまだ弱いため、こすれや引っかきによる刺激には注意が必要です。
テープで保護することで、刺激や痛みを防ぎやすくなります。
もし痛みや赤みが続く場合は、早めに医師へ相談してください。
まとめ
抜糸の痛みは、毛を抜くときのような軽い刺激にとどまることが多く、強い痛みを伴うことはまれです。
ただし、縫合がきつい場合や鼻など引っ張られる部位、糸が埋もれている場合は痛みを感じやすくなります。
抜糸は基本的に麻酔なしで受けられる処置なので、過度に心配する必要はありません。
抜糸の痛みが不安な方は、当院へお気軽にご相談ください。

