「最近、抜け毛が増えてきた」
「生え際や頭頂部の薄毛が目立つようになってきた」

とお悩みの中で、AGA(男性型脱毛症)について調べるうちに「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」という言葉に行き着いた方も多いのではないでしょうか。

5αリダクターゼは、私たちの体内に存在する酵素の一種です。本来は体の発育などに不可欠な役割を持っていますが、特定の条件下で男性ホルモンと結びつくことで、薄毛を進行させる原因物質を生み出してしまいます。

本記事では、薄毛治療を検討している方に向けて、5αリダクターゼがAGAを引き起こす医学的なメカニズムから、進行を抑えるための具体的な治療法までを詳しく解説します。

ご自身の薄毛の原因やメカニズムを正しく把握することは、最適な治療を選択するための第一歩です。これから本格的な対策を始めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事は、消費者庁国民生活センター厚生労働省の発信する情報を基に、作成しています。
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5αリダクターゼ ( 5α還元酵素 ) とは?AGAを引き起こすメカニズム

5αリダクターゼ(5α還元酵素)は、私たちの体内に元々存在している酵素の一種です。

この酵素自体が直接的な悪影響を及ぼすわけではありませんが、頭皮においてはAGA(男性型脱毛症)を進行させる重要な鍵を握っています。

ここでは、5αリダクターゼが本来持っている役割と、抜け毛の引き金となってしまう医学的なメカニズムについて詳しく紐解いていきましょう。

5αリダクターゼの役割と男性ホルモンへの影響

5αリダクターゼは、男性の身体の発育や生殖機能の維持に欠かせない役割を持つ酵素です。しかし、前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞(髪の毛を作る指令を出す細胞)に存在する5αリダクターゼが活発に働くと、AGAの発症を引き起こす原因となります。

その鍵となるのが、「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる、より強力な男性ホルモンの生成メカニズムです。

AGAが発症するメカニズムの流れ

STEP 1
男性ホルモンの到達

テストステロンが血流に乗り、頭皮の毛乳頭細胞へ到達

STEP 2
酵素との結合

待ち構えていた5αリダクターゼとテストステロンが結合

STEP 3
悪玉ホルモンへの変換

より強力な脱毛作用を持つDHT(ジヒドロテストステロン)の生成

STEP 4
受容体との結合

DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体(レセプター)と結合

STEP 5
脱毛因子の発生

脱毛因子(TGF-βなど)が生成され、髪の成長期の強制的な短縮を促す

さらに分かりやすく整理すると、それぞれの物質は以下のような役割を持っています。

物質名 AGAにおける役割と特徴
テストステロン 筋肉や骨格の形成に関わる一般的な男性ホルモン
5αリダクターゼ テストステロンを強力なDHTに変換してしまう還元酵素
DHT 髪の成長サイクルを乱し、抜け毛を引き起こす悪玉脱毛ホルモン

このように、5αリダクターゼは抜け毛の原因であるDHTを生み出す「変換工場」のような働きをしています。

そのため、AGAの進行を食い止めるには、この結合プロセスを阻害し、DHTの生成そのものを抑制するアプローチが不可欠です。

5αリダクターゼはなぜ増える?遺伝とホルモンの関係

5αリダクターゼの量や働きやすさ(活性度)には個人差があり、誰でも同じようにDHTを生成するわけではありません。

この酵素が活発に働いてしまう背景には、主に「先天的な遺伝」と「後天的な生活環境」の2つの要因が深く関わっています。

【5αリダクターゼが活発になる2大要因】

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要因の分類 具体的な原因 メカニズムと特徴
先天的要因 (遺伝) 親からの遺伝 酵素の活性の高さは遺伝的な要因が強く影響するとされており、親族に薄毛の方がいる場合は体質を受け継ぎやすい傾向
後天的要因 (環境) ホルモンバランスの乱れ ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れると、ホルモン分泌が不安定になり酵素の働きを間接的に刺激
遺伝の影響は大きいが後天的なケアも重要

5αリダクターゼの働きやすさは、親からの遺伝によって生まれつき決まっている部分が大きいとされています。遺伝的な体質そのものを変えることは困難ですが、過度なストレスや偏った食生活による「ホルモンバランスの乱れ」が、さらに酵素の働きを加速させてしまうことも事実です。

そのため、自身の遺伝的な体質を理解しつつ、日々の生活習慣を整えて体内環境を正常に保つことが、5αリダクターゼの過剰な働きを抑えるための重要な土台となります。

5αリダクターゼの2つの種類と分布の違い

5αリダクターゼには、主に「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の2種類が存在します。これらは全身における分布場所(頭皮のどの部分に多いか)や、抜け毛への影響度が明確に異なります。

そのため、AGAを効果的に抑え込むには、どちらの型がご自身の薄毛に深く関わっているのかを理解することが治療薬選びの重要な鍵となります。

ここでは、それぞれの型の特徴と薄毛との関係性を整理して見ていきましょう。

Ⅰ型5αリダクターゼの特徴

Ⅰ型5αリダクターゼは、主に皮脂腺(皮脂を分泌する器官)に多く存在している酵素です。

頭皮の特定の部分に集中しているわけではなく、側頭部や後頭部を含めた頭皮全体、さらには全身の毛穴に広く分布しているという特徴があります。

Ⅰ型5αリダクターゼの主な特徴
  • 主な分布場所
    側頭部や後頭部を含む頭皮全体、全身の皮脂腺
  • 本来の役割
    皮脂の分泌を促し、皮膚や毛髪の潤いを保つ
  • 薄毛への影響度
    Ⅱ型と比較するとAGAの進行への影響は少ない

Ⅰ型は皮脂の分泌に深く関わっているため、活発に働くと頭皮のベタつきや過剰な皮脂分泌を引き起こしやすくなります。一方で、AGA(男性型脱毛症)の直接的な原因としての影響力は、後述するⅡ型に比べるとマイルドです。

とはいえ、薄毛への影響が全くないというわけではありません。Ⅰ型の働きが強まることで皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まったり頭皮環境が悪化したりするため、結果として間接的に抜け毛のリスクを高めてしまうことがあります。

またⅠ型5αリダクターゼはAGA以外にも「脂漏性脱毛症」という別の症状も併発させる恐れがあるともされており、過度な皮脂が頭に作られることで、それを餌に繁殖するマラセチア菌がこの病気の原因となります。

頭皮の脂を洗浄する強いシャンプーなどでは根本改善にはならないので体内から皮脂を抑える必要があります。

Ⅱ型5αリダクターゼの特徴と薄毛への関係

Ⅱ型5αリダクターゼは、主に前頭部(生え際)頭頂部(つむじ周辺)の毛乳頭細胞に集中して存在している酵素です。

毛乳頭細胞は髪の毛を製造する際の指揮をする細胞で、髪が伸びる過程全てに影響を及ぼすため、Ⅰ型と比較してAGA(男性型脱毛症)の進行に極めて深く関わっているという特徴があります。

Ⅱ型5αリダクターゼの主な特徴
  • 主な分布場所
    前頭部(生え際)や頭頂部の毛乳頭細胞
  • 薄毛への影響度
    非常に大きく、AGAの直接的な原因となる
  • 脱毛の進行パターン
    M字型(生え際)やO字型(頭頂部)の薄毛を引き起こす

Ⅱ型は、Ⅰ型よりもテストステロンを悪玉脱毛ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換する力が強いとされています。

その理由として、Ⅱ型5αリダクターゼはまだ十分に発達していない低濃度テストステロンにもしっかり反応してDHTの生成を作る傾向があります。

AGAにおいて、側頭部や後頭部の髪は残りやすいのに対し、生え際やつむじ周辺から薄毛が進行するのは、このⅡ型5αリダクターゼが特定の部位に集中して分布しているためです。

【Ⅰ型とⅡ型の違いまとめ】

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種類 主な分布場所 AGAへの影響 特徴的な症状
Ⅰ型 頭皮全体(側頭部・後頭部含む)、全身の皮脂腺 少ない 頭皮のベタつき、皮脂過多
Ⅱ型 前頭部(生え際)、頭頂部の毛乳頭 非常に大きい 生え際や頭頂部の抜け毛進行

このように、一口に5αリダクターゼと言っても、型によって分布や影響度は大きく異なります。その結果、人によって薄毛のタイプや種類にも違いが生じることがあることは理解しておきましょう。

AGAの進行を効果的に食い止めるには、主要な原因となっている「Ⅱ型」の働きをいかに的確に阻害するかが、治療における最大の鍵となります。

5αリダクターゼを抑制するクリニックの治療とセルフケア

薄毛の進行を食い止めるには、原因となる5αリダクターゼ(特にⅡ型)の働きを直接的に阻害することが不可欠です。

そのための医学的根拠に基づくアプローチとしてAGAクリニックでの内服薬治療が推奨されていますが、同時に日々の食事や生活習慣を見直すことも、治療をサポートする土台作りとして重要になります。

ここでは、医療機関での本格的な治療法から、今日から始められる日常のセルフケアまでを総合的に解説していきます。

クリニックで処方される内服薬 – フィナステリドなど

5αリダクターゼの働きを直接的に阻害し、AGAの進行を効果的に抑え込むために最も推奨されているのが、クリニックで処方される内服薬(飲み薬)です。

医学的なエビデンス(根拠)が確立されており、薄毛治療のベースとなる重要なアプローチとなります。

【5αリダクターゼを抑制する代表的な内服薬】

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治療薬(成分名) 対象となる酵素の型 特徴と期待できる効果
フィナステリド Ⅱ型のみを阻害 AGAの主な原因であるⅡ型をピンポイントで抑制。
薄毛治療における標準的な選択肢
デュタステリド Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害 Ⅰ型とⅡ型の双方を強力に抑え込むため、より広範囲で高い進行予防効果が期待できる成分

前述の通り、AGAの主な原因となるのは生え際やつむじに多い「Ⅱ型」です。

そのため、まずはⅡ型を的確に阻害するフィナステリドから治療を開始するのが一般的な流れとなります。一方で、フィナステリドで十分な効果が得られない場合や、より強力な抑制が必要と診断された場合には、デュタステリドが選択されます。

内服薬治療におけるポイント
  • 継続的な服用
    効果を実感するまでの目安は約6ヶ月間の毎日の継続
  • 自己判断の危険性
    服用を自己中断することによる薄毛の再進行リスク
  • 医師による診断
    副作用のリスクを抑えるための適切な成分と用量の見極め

これらの治療薬は、個人輸入などで入手することも物理的には可能ですが、重篤な副作用のリスクや偽物が混入する危険性が伴います。

そのため、安全かつ確実に5αリダクターゼを抑制するには、必ず近所にあるおすすめのAGAクリニックで医師の診察を受け、ご自身の症状に合った処方を受けることが大切です。

抑制をサポートする栄養素と日々の食事

内服薬による医学的な治療をベースとしたうえで、日々の食事から5αリダクターゼの働きを抑える栄養素を取り入れることも、薄毛対策の有効なサポートとなります。

食事だけでAGAの進行を完全に止めることはできませんが、薬の効果を後押しし、髪が育ちやすい体内環境を整えるためには欠かせない要素です。5αリダクターゼの抑制を助け、健やかな頭皮を保つために積極的に取り入れたい代表的な栄養素は以下の3つです。

【5αリダクターゼ抑制をサポートする代表的な栄養素】

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栄養素 期待できる役割 多く含まれる主な食材
亜鉛 5αリダクターゼの働きを抑えつつ、髪の主成分(ケラチン)の合成をサポート 牡蠣、豚レバー、牛肉、アーモンドなど
大豆イソフラボン 女性ホルモンに似た働きでホルモンバランスを整え、酵素の過剰な働きを抑制 納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品
ビタミンB6 亜鉛の吸収や働きを助け、頭皮の過剰な皮脂分泌を適正にコントロール カツオ、マグロ、赤身肉、バナナなど

特に「亜鉛」と「大豆イソフラボン」は、男性ホルモンと酵素の結びつきを緩やかにする働きが期待できるため、日々の献立に意識して取り入れるのがおすすめです。

食事で対策を行う際のポイント
  • 特定の食材に偏らず、バランスの良い食事をベースとした栄養摂取
  • 亜鉛の吸収を妨げる過度なアルコールや加工食品(食品添加物)の制限
  • 毎日の食事で補いきれない場合はサプリメントによる効率的な補給

このように、栄養素はそれぞれが助け合って働くため、総合的な食生活の見直しが大切です。

日常で効率的に取り入れたいサプリメント成分

毎日の食事だけで必要な栄養素を毎日完璧に摂取することは、忙しい現代人にとって容易ではありません。そこで、食事の不足分を手軽に補い、5αリダクターゼの抑制を効率的にサポートする手段として、サプリメントの活用が役立ちます。

【5αリダクターゼ対策で注目のサプリメント成分】

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成分名 期待できる役割と特徴
ノコギリヤシ 男性特有の悩みをサポートする天然のハーブ成分。5αリダクターゼの働きを穏やかに阻害するとして古くから活用
亜鉛 食事からの吸収率が低いためサプリでの補給が適している必須ミネラル。髪の主成分の合成にも不可欠
ビタミン類(B群・C) 単体では吸収されにくい亜鉛の吸収率を高め、頭皮環境を健やかに保つための強力なサポート役

市販されている男性向けのヘアケアサプリメントの多くには、これらの成分が最初からバランス良く配合されています。

複数のサプリメントを個別に管理するのが手間に感じる場合は、オールインワンタイプを選ぶと毎日無理なく継続しやすくなります。

サプリメントを活用する際の重要な注意点
  • 医薬品との違い
    サプリメントはあくまで「食品」であり、内服薬のような医学的な進行抑制効果はない
  • 過剰摂取のリスク
    早く効果を出そうと目安量を超えて摂取すると、内臓に負担がかかる恐れ
  • 正しい位置づけ
    クリニックでの治療をベースにしつつ、現状維持や予防の「補助」としての活用

サプリメントは手軽なサポート手段ですが、それ単体でAGA(男性型脱毛症)の進行を止めることはできないため、頼りすぎないよう注意しましょう。

ホルモンバランスを整える生活習慣

内服薬や栄養補給といった対策に加えて、5αリダクターゼが過剰に働きにくい体内環境を作るためには「生活習慣の改善」が欠かせません。

日々の生活が乱れ、慢性的な睡眠不足や過度なストレスが蓄積すると、自律神経のバランスが大きく崩れてしまいます。すると、身体がそのストレスに対抗しようとする過程でホルモン分泌が不安定になり、結果として5αリダクターゼの働きを間接的に活発化させる引き金となってしまうのです。

ホルモンバランスを整える3つの生活習慣
  • 質の高い睡眠の確保
    就寝前のスマホ操作を控え、1日6〜8時間程度の十分な睡眠時間を確保
  • こまめなストレス発散
    趣味の時間や入浴など、副交感神経を優位にするリラックス習慣の導入
  • 適度な有酸素運動
    ウォーキングやジョギングなど、血流改善とストレス解消を兼ねた軽い運動の継続

とくに「睡眠」と「ストレス管理」は、髪の成長を促す成長ホルモンの分泌や、頭皮の隅々まで栄養を届けるための血行にも直結する重要な要素です。

生活習慣を見直したからといって、すでに進行しているAGA(男性型脱毛症)が完全に止まるわけではありませんが、クリニックでの治療効果をしっかりと引き出し、抜け毛を防ぐための「強固な土台作り」として、今日から少しずつ意識していくことが大切です。

5αリダクターゼ抑制と発毛治療を組み合わせるメリット

AGA治療において、5αリダクターゼの働きを抑制するアプローチは、抜け毛の進行を食い止めるための不可欠な土台です。

しかし、すでに髪が薄くなってしまった部分に新たな髪を増やすためには、進行を止める治療だけでは十分な効果を得られない場合があります。

そこで重要になるのが、抜け毛を防ぐ治療と同時に、新しい髪の成長を直接的に促す「発毛治療」を組み合わせるという多角的なアプローチです。

5αリダクターゼの抑制だけでは「髪が増えない」ケース

フィナステリドなどによる5αリダクターゼの抑制治療は、マイナス(抜け毛)をゼロ(現状維持)に戻すための非常に有効な手段です。

しかし、「すでに薄くなった部分の髪を以前のように増やす」という目的においては、以下の理由から限界があります。

抑制治療単体での限界点
  • 役割の違い
    抑制薬には、髪を作る細胞自体を直接的に「活性化」させる働きはない
  • 時間的な壁
    細く弱々しい産毛が太く育つまでには、膨大な時間が必要になる
  • 進行度の問題
    長期間髪が生えていない毛穴には、進行を止めるだけでは十分なアプローチができない

抑制治療はあくまで「ヘアサイクルを正常に戻すこと」が主目的です。そのため、現状維持だけでなく、明確な見た目の変化(増毛・発毛)を強く希望する場合、ただ進行を止める薬を飲み続けるだけでは、理想の状態に到達しにくい可能性があります。

そこで、マイナスをゼロに戻した頭皮に対して、ゼロからプラスを生み出すための「攻めの治療」が不可欠となるのです。

ミノキシジルなどの発毛治療を併用して効果を最大化

抜け毛の原因である5αリダクターゼを抑え、「髪が抜ける力」を弱めた状態で行うのが、ミノキシジルを主軸とした「攻め」の発毛治療です。これらを併用することで、単剤での治療よりも治療効果を高めることが期待できます。

ミノキシジルによる発毛のメカニズムと、相乗効果が生まれる理由は以下の通りです。

ミノキシジルの主な働き
  • 血管拡張作用
    頭皮の毛細血管を広げ、髪の成長に必要な栄養分を毛乳頭へ送り届ける
  • 毛母細胞の活性化
    髪の元となる細胞に直接働きかけ、細胞分裂を促して発毛を促進
  • 成長因子の放出
    髪を太く長く育てるための指令(成長因子)の分泌をサポート

【守りと攻めの相乗効果】

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治療の分類 代表的な成分 AGA治療における役割
守りの治療 (抑制) フィナステリド
デュタステリド
5αリダクターゼを阻害し、抜け毛の原因であるDHTの生成をブロック
攻めの治療 (発毛促進) ミノキシジル 細胞を活性化させ、休止期に入った毛穴から新しい髪の発毛を促進

このように、5αリダクターゼの抑制によって「抜け落ちるのを防ぐ」土台を整え、そこにミノキシジルで「発毛を促す」アプローチを重ねることが、医学的にも非常に合理的で効率の良い治療の形と言えます。

「薄くなった部分をしっかりカバーしたい」「なるべく早く見た目の変化を実感したい」という方は、発毛促進作用のあるミノキシジルをセットで治療していくことがおすすめです。

5αリダクターゼに関するよくある質問

5αリダクターゼの働きや具体的な治療アプローチについて解説してきましたが、いざ薄毛対策を始めようとすると、まだ不安な点も多いのではないでしょうか。

ここでは、「発毛薬との違い」や「加齢による変化」「女性の薄毛への影響」など、実際のカウンセリングでもよく寄せられる疑問にQ&A形式で詳しくお答えします。

ご自身の状況と照らし合わせながら、正しい知識を深めるための参考にしてください。

Q1. ミノキシジルで5αリダクターゼは阻害できますか?

A. ミノキシジルに5αリダクターゼを阻害する働き(抜け毛を防ぐ効果)はありません。

ミノキシジルは、あくまで「頭皮の血流を促し、毛母細胞を活性化させて髪を生やす(発毛)」ための成分です。

薄毛の根本的な原因である5αリダクターゼの働きを止めたり、悪玉脱毛ホルモン「DHT」の生成を抑えたりする作用は持っていません。そのため、ミノキシジルだけで対策を行おうとしても、抜け毛の進行の勢いが勝ってしまい、十分な効果を実感できない場合があります。

それぞれの役割のまとめ
  • 5αリダクターゼを阻害する成分
    フィナステリド、デュタステリドなど(守り)
  • 発毛・細胞を活性化させる成分
    ミノキシジル(攻め)

このように役割が明確に異なるため、効率よく薄毛を改善していくためには、ミノキシジルで発毛を促すと同時に、5αリダクターゼを阻害する内服薬を併用して「守り」を固めることが推奨されます。

Q2. 加齢によって5αリダクターゼは減少しますか?

A. 減少しません。むしろ、加齢によって5αリダクターゼの働き(活性度)は高まる傾向にあります。

「歳をとると男性ホルモンが減るから、抜け毛の原因も落ち着くのでは?」と誤解されがちですが、実はその逆です。

たしかに、一般的な男性ホルモンである「テストステロン」の分泌量自体は、20代をピークに加齢とともに徐々に減少していきます。しかし、抜け毛の引き金となる「5αリダクターゼ(特にⅡ型)」の活性度は、中年期以降にさらに高まることが分かっています。

加齢による体内環境の変化
  • テストステロン(原料)
    加齢とともに減少する
  • 5αリダクターゼ(変換酵素)
    加齢とともに働きが活発(増加)になる
  • DHT(悪玉ホルモン)
    結果として変換量が増え、抜け毛が加速する

つまり、原料となるテストステロン自体は減っていても、それを悪玉脱毛ホルモン(DHT)に変換する「酵素の働き」が強くなってしまうのです。そのため、年齢を重ねるごとにAGA(男性型脱毛症)の発症や進行のリスクはむしろ上昇してしまいます。

「歳をとれば抜け毛も落ち着くはず」と自己判断して放置してしまうと、酵素の働きは徐々に強まり、薄毛がさらに進行してしまう恐れがあります。

そのため、気になったタイミングでできるだけ早くクリニックでの対策(抑制治療)を始めることが、髪を守るために必要となります。

Q3. 女性の薄毛にも5αリダクターゼは関係しますか?

A. はい、関係しています。加齢やホルモンバランスの乱れによる女性の薄毛(FAGA:女性型脱毛症)の大きな原因の一つとなります。

「5αリダクターゼ=男性特有のもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は女性の体内にも少量の男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼが存在しています。

通常は、豊富に分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が髪を健やかに守ってくれています。しかし、加齢(更年期など)や過度なストレスによって女性ホルモンが急激に減少すると、体内で相対的に男性ホルモンが優位な状態になってしまいます。すると、男性のAGAと同じように5αリダクターゼが活発に働き、悪玉脱毛ホルモン(DHT)が生み出されて抜け毛を引き起こすのです。

ただし、女性の治療においては極めて重要な注意点があります。

女性の治療における絶対的な注意点
  • 男性用の抑制薬は厳禁
    男性のAGA治療で使われるフィナステリドやデュタステリドは、女性の服用が禁忌(禁止)とされています。
  • 胎児への重篤な影響
    妊娠中や妊娠の可能性がある女性が服用(または皮膚から吸収)すると、男児の生殖器の発育に異常をきたす恐れがあります。
  • 専用の治療が必要
    女性の薄毛には、パントガール(女性用内服薬)やスピロノラクトン、女性用の外用薬など、全く別のアプローチが必要です。

女性の薄毛は、頭頂部を中心に全体が透けるように薄くなる(びまん性)など、男性とは進行パターンも異なります。

ご家族やパートナーのAGA治療薬を共有することは非常に危険ですので絶対に避け、必ず女性の薄毛治療に対応している専門クリニックにご相談ください。

5αリダクターゼの抑制と薄毛の相談は当院 ( こたろクリニック ) へ

抜け毛や薄毛の悩みは、ご自身で原因を特定することが難しく、一人で抱え込んでいてもなかなか解決の糸口が見つからないものです。

ここまで解説してきたように、AGAの根本的な原因である「5αリダクターゼ」の働きを抑えるには、正しい知識と医学的な根拠に基づいた適切なアプローチが不可欠となります。

こたろクリニックでは、患者様お一人おひとりの頭皮の状態や進行度、ご予算やライフスタイルを丁寧にヒアリングし、無理なく続けられる最適な治療プランをご提案しています。

こたろクリニックの薄毛治療の特徴
  • 丁寧な診察と原因特定
    ご自身の薄毛の進行状況を客観的に評価し、最適な治療を見極めます。
  • 医学的根拠のある処方
    フィナステリドやデュタステリドを用いた的確な「抑制治療(守り)」を提供します。
  • 相乗効果を狙う組み合わせ
    ご希望に応じて、ミノキシジルやドットヘアー等の「発毛治療(攻め)」を併用し、より高い発毛効果を目指します。

「最近、抜け毛が増えた気がする」「自分の薄毛は5αリダクターゼが原因なのか知りたい」と少しでも気になり始めたら、そのタイミングが治療をスタートする絶好のチャンスです。

自己判断で市販品を試したり、放置して症状を進行させてしまったりする前に、まずは当院へお気軽にご相談ください。